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絶好調・高石あかりの原点!「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」でドラマ化、映画化第3弾のおさらい!

2024.6.29(土)

2021年に公開された「ベイビーわるきゅーれ」は、公開時3館からのスタートだったが、2023年に公開された「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」は、全国56館と、実に20倍近く公開規模が広がった。元女子高生の殺し屋が、ポップかつハードに次々と敵を殺めていく姿が、第2弾でも健在どころか、さらにパワーアップしている。

拳銃を構えるまひろ(伊澤彩織)とちさと(高石あかり)
拳銃を構えるまひろ(伊澤彩織)とちさと(高石あかり)

(C)2023「ベイビーわるきゅーれ 2 ベイビー」製作委員会

体を張ってターゲットを痛快に殺していく高石あかり(※「高」は正しくは「はしご高」)演じるちさとと、伊澤彩織扮するまひろ。危険な仕事であるため、それなりの報酬を得ているはずだが、社会性のまったくない二人は、ジムの会費を何年も滞納し、莫大な請求を受けてしまうなど、常に金欠に悩まされている。

しかも殺し屋協会のルールに順応できないちさととまひろは、常に問題を起こし謹慎処分になるなど、殺し屋としても順風満帆とはほど遠い。結局たどり着くのは日銭を稼ぐアルバイト。着ぐるみで子供たちを相手にして稼いだお金も、ちさとは賭け将棋ですべてすってしまうなど、ダメダメ過ぎる。

(C)2023「ベイビーわるきゅーれ 2 ベイビー」製作委員会

しかしこの二人、日常がダメダメ過ぎるからこそ、殺し屋モードにスイッチが切り替わったときの格好良さとバイオレンスさが、より際立つ。それが本シリーズの最大の魅力だ。

今回の敵は、ちさと&まひろコンビと双璧をなすダメコンビ。濱田龍臣演じるまことと、丞威演じる兄・ゆうりだ。二人は殺し屋協会のアルバイトをしているが、身を削って相手を殺しても報酬が少ない。正規のクルーに昇格すればギャラが増えると思ったまこととゆうりは、ちさととまひろを殺してしまおう...という短絡的な行動に出る。

ある意味でダメダメコンビの頂上決戦は、非常に哀愁が漂う。高石演じるちさとの華麗なガンアクション、伊澤演じるまひろの素手を使った壮絶なバトル。前作以上にハードさを増した立ち回りは、「ベイビーわるきゅーれ」ファンではなくても、見入ってしまうこと間違いなしだ。

ちなみに濱田は「ウルトラマンジード」で主人公・朝倉リクを演じるなど、好青年のイメージが強かった。彼にとって初の「殺し屋」に戸惑いがあったとイベントで話していたが、見事なガンさばきを披露し、堂々と高石と対峙。丞威も、ドニー・イェン主演の映画「燃えよデブゴン TOKYO MISSION」に出演するなど、アクション俳優として活躍しており、伊澤との手数の多い殺陣は、作品をさらに一つ上の段階に押し上げた。

そして2024年9月には、映画化第3弾となる「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」の公開も決定しファンを歓喜させたが、さらに映画に先立って、テレビ東京でドラマ化も決定。あのハード&バイオレンス作品が地上波で放送されるという、ある意味での暴挙(!?)に、SNS上でも「放送できるのか?」という声が多数寄せられていた。

主人公・ちさとを演じた高石は、本シリーズをはじめ、2023年放送のドラマ「墜落JKと廃人教師」で演じたヒロイン・落合扇言の二面性、2022年公開の映画「ハッピーエンディングス」での即興芝居で見せた瞬発力、2023年公開の映画「わたしの幸せな結婚」の斎森香耶役で見せた強烈な芝居など、すでに映像界では実力派俳優として高い評価を受けている。

(C)2023「ベイビーわるきゅーれ 2 ベイビー」製作委員会

さらに今年8月公開の山田尚子監督最新作アニメ映画「きみの色」でもトリプル主演の一人として声優に挑戦するなど話題に事欠かないが、彼女の原点とも言える「ベイビーわるきゅーれ」をぜひ堪能してもらいたい。

文=磯部正和

放送情報【スカパー!】

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー
放送日時:7月14日(日)20:00~
放送チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります