櫻井佑樹(劇団EXILE)と高松アロハ(超特急)が「体でつながる」切ない恋模様を体現した大人のBL「4月の東京は...」

2024.6.26(水)

「残酷で幸せで美しいBL」「予想を遥かに上回る人間ドラマ」と称賛を集めるハルの同名BLコミックを、劇団EXILEの櫻井佑樹とダンスボーカルユニット・超特急の高松アロハ(※「高」は正しくは「はしごだか」)のW主演によりドラマ化した「4月の東京は...」。

世界190以上の国と地域で配信されるなど、国内外で高い反響を集めた本作が、7月7(日)より女性チャンネル♪LaLa TVにて放送される(7月7日(日)は無料放送)。

MBSのドラマシャワー枠とKADOKAWAがタッグを組んだBLドラマレーベル・トゥンクの2023年度コラボ企画第1弾として、昨年6月にTV初放送された際には、「切なすぎる...」という声も多く挙がった本作。主軸となっているのは、感情を深く揺さぶる"10年越しの初恋"だ。

中学時代の親友であり、互いに"初めての相手"でもある滝沢和真(櫻井)と石原蓮(高松)は10年の時を経て、偶然の再会を果たす。思いがけない再会を素直に喜ぶ和真に対し、蓮はなぜかそっけない。蓮のよそよそしい態度が気になる和真だが、そんなある夜、2人は再び関係を持ってしまう――第1話の冒頭、他愛もない同級生同士の再会が描かれると、やがて徐々に2人のディープな過去が明らかになっていく。

広告代理店の新入社員として入社した和真は、10年ぶりにアメリカから帰国したばかり。天真爛漫な性格の持ち主で、初恋の相手である中学時代の同級生、蓮との再会したことで、彼への恋心を再燃させていく。

演じる櫻井は、2022年11月に劇団EXILEに加入し、幅広い活躍ぶりで注目を浴びている若手俳優。本作が初めての主演作だが、穏やかな表情や物腰、相手への好意を素直に口に出せる和真の"陽"のキャラクターを、いきいきと魅力的に表現している。大好きな蓮とまた会えてうれしい、2人で話したい...中学時代から変わることのない、和真の真っ直ぐさ、純真さが眩しい。

一方の蓮は、広告代理店で働く敏腕アートディレクター。弱冠25歳にして大きな賞を受賞するなど才能に溢れ、若くしてチームを率いる有能な若者だ。気がつけば仲間たちの輪の中心になっているカリスマ性のあるキャラクターも中学時代から変わらずで、和真と再会した時も「おお、久しぶり！でっかくなったなぁ！」と和真の髪をワシャワシャしてみせる。だが、心の奥底では、10年前のある出来事が今も影を落としている。明るい"表"の自分と、人には見せない秘めた本心、そんな二面性を感じさせる役柄だ。

演じる高松は、2022年8月に新加入した超特急の"13号車"。2023年3月にはTikTokに投稿されたダンス動画が120万回以上再生されるなど、注目度も急上昇中。櫻井同様、今回が初めての主演作だが、今年3月にMBS/TBSドラマイズム枠で放送されたドラマ「恋をするなら二度目が上等」にも出演するなど、俳優として活躍の場を広げている。

そんな2人が10年越しに体を重ねるところから、物語は急加速。10年前と同じように真っ直ぐに蓮を求めていく和真に対し、肝心な場面では「お前には関係ない」と和真を突き放し、なかなか本心を見せようとしない蓮。明るく人好きのする蓮だからこそ、中学時代の話題をはぐらかすような彼のそっけない態度が和真には気になって仕方がない。

体を重ねても、心の壁は越えられない。Z世代を中心に人気急上昇中の櫻井と高松が、恋人ではなく"セフレ"として繋がる和真と蓮の切ない心の距離をドラマチックに表現する。

10年前に蓮の身に起こった"ある出来事"を、和真は今も知らずにいる。10年前のように寄り添いたい和真と、心に闇を抱えているように見える蓮。2人の間に横たわる微妙な"温度差"が、本作の根底に流れる切なさの源泉だ。フレッシュな2人の若手俳優が体当たりで演じた"10年越しの初恋"の結末を、この機会に改めて見届けてほしい。

文＝酒寄美智子

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