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反町隆史が夢を追う野球選手を熱演!東京ドームでのシーンにも注目のドラマ「ドリーム☆アゲイン」

2024.5.28(火)

1994年より本格的に俳優活動を始めてから現在まで、幅広い役柄を演じ、キャラクターに確かな体温を与える役者として日本エンタメ界に欠かせない存在となった反町隆史。今年4月に放送された反町の主演ドラマにして、シリーズ26年振りの新作となった「GTOリバイバル」でも、年齢を重ねたからこそ深まった、キャラクターへの理解度を感じさせる見事な演技で多くのファンを魅了したことも記憶に新しい。そんな彼が2007年に主演したドラマが「ドリーム☆アゲイン」だ。

「ドリーム☆アゲイン」より
「ドリーム☆アゲイン」より

肩の故障で引退した、元読売ジャイアンツ所属の人気プロ野球選手・小木駿介(反町)。ある日、ふとしたことから婚約者・二ノ宮颯乙(加藤あい)との婚約を破棄し、球界への復帰を決意するも、不慮の事故で命を落としてしまう。夢を諦めきれない駿介は、天国の案内人・田中(児玉清)の特別な計らいによって、大金持ちの若社長・朝日奈孝也の体に魂を戻され、朝日奈として生きることになる...。

事故により肉体を失った男が、他の人の体を借りて夢を叶えようとするファンタジックな設定が魅力の本作で、反町は「元プロ野球選手・小木」と、「小木の魂が入った朝日奈」という二役を熱演している。「周囲には朝日奈として見えている」という大前提のもと、ふとした仕草や言葉づかい、バッティングフォームなどで、中身が小木だということを表現しなければいけない、という難役に反町は果敢に挑戦。小木の婚約者でもあり、仕事では朝日奈と敵対関係にある颯乙は、言動から小木であることに気づいていくが、中でも、生前の小木を熟知している読売ジャイアンツのトレーニングコーチ・前田(渡辺哲)が、腰の入れ方や肘の角度などから朝日奈の中身が小木であることを見抜くシーンは、生前の小木と現在の朝日奈の姿を重ねるという映像演出も相まって、観る者の胸を熱くすること確実だ。

そして、小木がプロ野球選手だったという設定に圧倒的な説得力を与えたのが、第1話の冒頭に登場する、2006年8月に東京ドームで開催された読売ジャイアンツの試合シーンだ。野球解説者・中畑清と、日本テレビアナウンサー・蛯原哲の実況を加えた臨場感のもと、読売ジャイアンツのユニフォームに身を包んだ反町が、東京ドームに登場する。電光掲示板に「小木駿介」としての反町の映像が映し出され、「小木」のネームボードを掲げる観客が歓喜するなど、実際の試合に負けず劣らずの熱気が渦巻く。そんな中、当時の原監督が反町の肩を抱いて声をかけ、言葉を交わすというスペシャルなシーンが盛り込まれた。解説の中畑による熱い声援なども、日本テレビ制作による本作だからこそ可能だった演出といえるだろう。

中身が小木だと知らずに、朝日奈に惹かれていく颯乙役の加藤あいや、朝日奈につきまとう女子中学生を演じる当時14歳だった志田未来、そして本ドラマの鍵を握る天国への案内人・田中を軽やかな演技で表現した児玉清など、魅力的なキャスト陣が織りなすヒューマンドラマ。夢を原動力に新たな人生を切り拓いていこうとする小木の懸命な姿に勇気をもらえるはずだ。

文=中村実香

放送情報【スカパー!】

ドリーム☆アゲイン
放送日時:2024年6月2日(日)3:50~ほか
チャンネル:ファミリー劇場
※放送スケジュールは変更になる場合がございます