松田聖子の輝きは不変!日本のアイドル界をけん引した、その魅力
2024.4.24(水)
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昭和を代表するアイドル歌手であり、ジャンルの幅を広げて現在もシンガーとして活躍中の松田聖子。70年代を代表するアイドルだった山口百恵が1980年に引退したが、バトンタッチをするかのように1980年にデビューしたのが松田聖子だった。

"抱きしめたい!ミス・ソニー"というキャッチフレーズと共に、同年4月1日にデビューシングル「裸足の季節」をリリース。"エクボの秘密あげたいわ"というフレーズがあるが、爽やかなこの曲は「エクボ洗顔フォーム」のCM曲に起用された。同じ頃、NHKの音楽番組「レッツゴーヤング」のサンデーズのメンバーとして番組にレギュラー出演するようにもなった。サンデーズは若手歌手の登竜門的存在で、同時期に田原俊彦、浜田朱里らが在籍していた。7月1日にリリースした2枚目のシングル「青い珊瑚礁」が「ザ・ベストテン」で初登場8位、その後、第1位も獲得し、一気にブレイクした。オリコンランキングでも最高位2位を記録。続く10月1日に発売した3枚目のシングル「風は秋色/Eighteen」は、「青い珊瑚礁」の路線を引き継ぐ爽快感のあるポップスで、オリコンランキング1位に輝いた。この曲から1988年9月7日に発売した26枚目のシングル「旅立ちはフリージア」まで、24作連続1位という記録を打ち立てた。この記録は2000年7月にB'zが更新するまで、11年10ヶ月もの間最高記録を保持していた。
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松田聖子の存在は"アイドル"界を大きく変えるきっかけになり、"聖子ちゃんカット"と呼ばれるヘアスタイルも大流行。ファンだけでなく、その後、デビューしたアイドルたちも松田聖子のヘアスタイルを意識したものが多かった。1981年には、映画「野菊の墓」で初主演。1983年には「プルメリアの伝説 天国のキッス」、1984年には「夏服のイヴ」、1985年には「カリブ・愛のシンフォニー」という様に主演映画もコンスタントに公開されていった。
松田聖子は歌唱力が高く、安定感があり、表現力も豊か。作家陣も、「白いパラソル」をはじめ、松本隆が多くの歌詞を手掛けており、作曲をチューリップの財津和夫(「白いパラソル」)、大瀧詠一(「風立ちぬ」)、"呉田軽穂"名義で松任谷由実(「赤いスイートピー」「渚のバルコニー」「秘密の花園」)、細野晴臣(「天国のキッス」「ピンクのモーツァルト」)といった錚々たるメンバーが手掛けていて、今聴いてもその輝きは不変。
1985年に映画で共演した神田正輝と結婚し、翌年には長女を出産するが、結婚して子供がいても"アイドル/ママドル"として新たな道を切り開いていった。90年代以降はセルフ・プロデュースや海外進出などにも挑戦。常にアグレッシブにチャレンジをし続けており、全編ジャズで構成されたアルバムなどもリリースしている。
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そんな松田聖子が出演した「ザ・スター 松田聖子」が5月3日(金)に歌謡ポップスチャンネルで放送される。「ザ・スター」は1981年から1983年にかけて放送されていた音楽番組で、毎月1組のアーティストをマンスリーゲストとして迎えて放送。今回は1983年3月に放送された全5話。
#1では「裸足の季節」「白いパラソル」など、#2では「青い珊瑚礁」「風立ちぬ」など、 #3では「風は秋色」「赤いスイートピー」など、#4では「チェリーブラッサム」「渚のバルコニー」など、#5では「夏の扉」「秘密の花園」など、各回5曲を歌唱し、MCやディスクジョッキーに扮していろんなテーマでのトークを展開するなど、松田聖子のいろんな面を知ることができる番組となっている。デビュー4年目の勢いのある時期のパフォーマンスはファンならずとも必見だ。
文=田中隆信
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