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「巻き込まれ型ヒーロー」が誰よりも似合う!坂口健太郎の最新主演ドラマ「CODE―願いの代償―」

2024.2.7(水)

「CODE―願いの代償―」(ファミリー劇場)
「CODE―願いの代償―」(ファミリー劇場)

ヒット作に次々と出演し、いまや30代を代表する俳優として活躍中の坂口健太郎。2023年も連続ドラマ「Dr.チョコレート」「CODE―願いの代償―」という2本に連続主演し、話題になった。その最新作であるノンストップ・クライムサスペンスが「CODE―願いの代償―」だ。

「願いをなんでも叶えてくれる」という謎のスマートフォンアプリ「CODE(コード)」によって次々に人が死んでいくという衝撃的な物語は、台湾でヒットした作品を日本でリメイクしたもの。神奈川県警暴力団対策課の有能な刑事である二宮湊人(坂口)は、プロポーズしたばかりの恋人・七海悠香(臼田あさ美)がエレベーターの事故で不審な死を遂げ、悲しみに暮れ、その真相を知りたいと思うあまり「CODE」をインストールして、プレイヤーになってしまう。

「CODE―願いの代償―」で主演を務める坂口健太郎
「CODE―願いの代償―」で主演を務める坂口健太郎

(C)ytv

しかし、「CODE」はプレイヤー同士が自分の欲望をミッションとして発信し、それが強盗であろうと殺人であろうと、他のプレイヤーは任務を遂行しなければならず、もし、ミッションを3回無視すると、そのユーザーを殺す指示が出るという恐ろしいシステムだった。湊人は、「CODE」の謎を追うフリー記者の椎名一樹(染谷将太)、椎名と組むハッカー・三宅咲(堀田真由)と知り合い、彼らと共にアプリのユーザーを増やそうとしている何者かの目的を探る。その中で、鑑識課の警察官でもあった悠香が湊人に隠していた意外な真実も見えてくる。

(C)ytv

坂口は、韓国ドラマのリメイクだった「シグナル 長期未解決事件捜査班」と同じように、正義感の強い刑事役を好演。「シグナル」も過去が書き換わっていくというSF的なストーリーだったが、不可思議で理不尽な状況に直面する役柄が似合う。まっすぐに謎に立ち向かって突進する段階と、次第に真相に近づいて戸惑うさま、そして絶望して涙するという変化を、リアルな表情で演じ分けられる坂口は、まさに「巻き込まれ型主人公」にぴったりだ。

一時期、藤原竜也がたびたび演じ、「どうしてなんだよっ」と大声で叫んでいたような役どころなのだが、坂口が演じる場合は、よりリアルで落ち着いたスタイルゆえに、視聴者がどっぷりと共感できるようになっている。

「CODE」の他のキャストには、「ブラッシュアップライフ」で好演した染谷将太、NHK版「大奥」で存在感を示した松下奈緒、坂口とは大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも共演した堀田真由(坂口が主人公・北条義時の息子役、堀田が義時の妻役)、2024年1月クールドラマ「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」に出演中の玉山鉄二らが顔を揃える。いったい誰が信用できて、誰が敵なのか...。旬の俳優たちによる緊迫したやりとりが、スリルを生み出していく。

終盤、「CODE」の真の目的とシステムの運営者が判明する場面にはどんでん返しがあり、ショッキングだ。人が指令で殺し合うという「デスノート」のような設定だが、ファンタジーではなく現実的に説明がつき、それだけに高度なIT社会となりつつある現代へのリアルな警鐘にもなっている。

文=小田慶子

放送情報【スカパー!】

CODE―願いの代償― 一挙放送
放送日時:2024年2月25日(日)10:50~
チャンネル:ファミリー劇場
※放送スケジュールは変更になる場合がございます