「佐原先生と土岐くん」を岐洲匠と八村倫太郎(WATWING)が熱演!撮影現場を振り返る
2024.2.1(木)
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「体感予報」「4月の東京は...」「高良くんと天城くん」「永遠の昨日」など多種多様なBLドラマを提供してきたMBSドラマシャワー。刺激的で斬新な設定のドラマが続いたドラマシャワー枠に、胸キュンが止まらない...体育教師とピュアなヤンキーのもどかしすぎるラブコメディの鳥谷コウの同名人気BLコミックが原作の「佐原先生と土岐くん」が登場。本作の監督は映画『喝 風太郎!!』やドラマ「ゲキカラドウ」シリーズを担当した柴田啓佑、今をときめく若手俳優・岐洲匠と八村倫太郎(WATWING)の2人がW主演で挑む。
今回、女性チャンネル♪LaLa TVにて2月4日(日)からのCS放送に先駆け、主演の岐洲と八村にインタビューを敢行。作品で演じてみての感想や、八村が作詞作曲した主題歌について聞いてみた。

――本作のオファーを受けたときのお気持ちは?
岐洲「すごく久しぶりの主演、W主演作品であり、恋愛もの。ずっと時代劇など固い作品が多かったので、すごく緊張して、『よし頑張ろう!』と気合を入れました。あまり自分の作品を見返すことはないんですが、ドラマ『運命から始まる恋~You are my Destiny』(2019年)を少しだけ見返しました。そのときの自分のお芝居の気持ち、感覚を思い出させるというか、"自然"に近づけてピュアな気持ちで挑もうと」
八村「僕はあまり芝居の経験がなかったんですが、挑戦したいという気持ちはありました。でも久しぶりのお芝居で、しかも主演。さらに、初めてのラブストーリーで"初めて"だらけでした。自分のどの引き出しを開ければいいんだろう? という不安でいっぱいでしたが、原作を読んだときに自分の中で、これは軽い話ではないなと思ったんです。もっともっと深いところにある、誰にでもある『人を愛する』とか『好き』という気持ちに正直になる、そんな話だなって。しかも土岐っていうキャラクターが、第1話を読んだ時点で衝撃的で。『好きなもんは好き。それの何がいけねぇんだ!』っていうセリフを目にしたときに、『ああ、この作品で土岐奏を演じて届けられるというのは、すごく幸せなことだな』って、なんだか土岐に背中を押してもらえたというか。それで、もっと深いところでお芝居をしたい、相手との関係性もしっかりと作りたいと思えたので、とにかく自分のできることを精一杯やろうという気持ちでした」
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――「はじめまして」から始まって、そこから恋に落ちていく。お二人の関係性について、どう作っていきましたか?
岐洲「奇跡的なのか運命的なのか、はじめから自然と"合っていた"んですよね。お互いに合わせようという気持ちが特にあったわけではないんですが、次に会える日を楽しみにしていたりとか、相手の忙しい日々を想って『大丈夫かな、あいつ』って心配するような気持ちだったりとか。なんだろう、フィットするって言うのかな...」
八村「その匠くんが思っていたことって漏れていて、僕も一緒にいると安心してしまうし、それは最初からそうでした。今でも僕を自由にさせてくれるというか、懐の深さをすごく感じるんです。もともと僕は"先輩っ子"なんですが、それでも気を遣ってしまう部分はあって、でも2歳上の匠くんには変な気遣いはしていないんですよね」
岐洲「不思議なんですよね。実際、後輩に懐かれやすかったりはするんですけど、僕はあまり『かわいいな』とかは思わないんです。一人の人間として見ているのでそういう感情はあまり沸かないんですが、倫太郎に関しては『なんか気になる』じゃないですけど、気にかけたくなるような気持ちがあったんですよね。それは初めての感覚でした」
八村「そういう優しさだったり、懐の深さ、暖かさが僕はすごく心地よくて。その『ああ、支えられてるなあ』という気持ちが、土岐の佐原先生を想う気持ちと重なったんです。だから匠くんに想いを馳せていましたし、匠くんで良かったなと思っています」
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――「キャスティングが一番重要な演出」という言葉もありますが、今回はいかがでしたか?
岐洲「僕たちに限らずこの作品は本当に良い方々ばかりで、スタッフさんも皆おもしろい人ばかりだったんです、なんだかもう、お笑い芸人みたいな(笑)」
八村「超最高な現場でした。いい人しかいなかったですね!」
岐洲「(撮影が)泊まりだったということもあって、皆で大浴場に入った後で掘りごたつのある部屋に集まって、本読みをしたり、お菓子を食べたり、ゲームをして遊んだりね」
八村「そうそう。もちろん主演の重さみたいなものもありましたけど、匠くんがどっしり構えてくれていたから、僕もしっかり芝居に向き合う文化みたいなものを、この作品で作れたらいいなと。そうしたら周りの皆も乗ってくれて、僕たちが言わなくても他のキャストの皆から『本読みしよう』と言ってくれるようになったり」
岐洲「それは本当に、めちゃくちゃ助かったというか、ありがとう!っていう感じでした。皆が率先して『本読みしましょう!』って言ってくれる、そのスピード感が自然と伝染していったんですよね。それは倫太郎の明るくて接しやすいパワーのおかげでもあったのかな」
八村「でも怖かったです、正直。お芝居に向き合う姿勢ってそれぞれ違うから、一人で作っていきたい人もいるだろうし。僕は経験がないから分からなくて、だけど本読みをしたいなと思うし、前もって準備しておけば本番直前で変わったことにも対応できるし、より良く進化していけると思ったんです。そういうことも匠くんなら受け止めてくれるだろうし、みんなにも助けられた、愛のある現場でした」
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――お話をお聞きしていると、それぞれ演じられているキャラクターとご自身が被る部分もあったのかなと思いました
岐洲「僕は"自分が持っていたもの"ですね。思っていてもなかなか口には出せないことが多いですが、それに慣れてしまっているダメな自分もいたんです。でも、そういうところを簡単に突破してくるのが土岐であり、倫太郎で。だから役としても人間としても、そのままナチュラルで居られた、それがすごく幸せで、学びでもありましたね」
八村「僕は半々ですね。そうしたい気持ちもありながら、土岐ほど素直になるのは難しいし、自分の想いを全部オープンにして人と接するのって怖いことだし。結構、人を気にして気を配ったりしちゃうこともあるので、もっとオープンになれたらいいなとは思っていたんです。でも今回は自分が演じる土岐に背中を押してもらって、プライベートでも作品中でも、すごく心を開いて人と接することができたなと。だから土岐に救われたような気持ちでした」
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――八村さんは主題歌「I don't care」の作詞作曲もされていましたが、岐洲さんは聴いてみていかがでしたか?
岐洲「めちゃくちゃカッコよかったです。実はライブも観に行って、そこでは聴けなかったんですけど、もしかしたら聴けるかも?という期待でずっとワクワクしてました」
八村「もともと作っていた曲だったんですが運命的に作品とマッチして、主題歌として形になりました。冒頭でも言いましたが、僕は土岐の正直に生きるところがすごく好きで、『I don't care(気にしない)』という曲名は、あなたや世間がどんなに気にしようとも、僕は気にしない。好きだから好きだし、愛していることに変わりはない。過去も未来も、自分が愛してきたものに自身を持つ、そういうことを肯定してくれるような曲を作りたくて。それがこの作品の世界観とすごくマッチしていたので、楽曲を聴いてもドラマを観ても、『私はこう思っていいんだ』『僕は好きなことに正直になっていいんだ』って思ってもらえたら、すごく嬉しいです」
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文=HOMINIS編集部
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