チャン・ルオユンが愛すべき「算術バカ」を熱演!「慶余年」でのブレイクからさらに進化した主演作「天地に問う」
2024.1.17(水)
2019年に大ヒットし、続編も騰訊視頻(テンセントビデオ)で視聴予約950万人を突破するなど、ここ最近中国で再び熱い視線が注がれている時代劇「慶余年~麒麟児、現る~」。現代の知識を持ったまま戦国時代に転生した主人公が数々の試練を乗り越えていく様を、陰謀、恋模様、ミステリー、そして笑いといった要素を織り交ぜながら描いた本作は、中国の数々のドラマ賞を総なめにし、総再生回数も160億回を超えるなど歴史的なヒット作となった。
本作で、知識と武芸を武器に難題を次々と解決してしまう切れ者な主人公を演じた、チャン・ルオユンは飄々とした中にも溢れ出るカリスマで破天荒な英雄になりきり、数々の俳優賞を受賞するなど一躍大ブレイク。その後も、主役を務め順調にキャリアを築き上げていくことになった。
そんな中で出会った1作が「天地に問う~Under the Microscope~」。「慶余年~麒麟児、現る~」によって才気溢れるカリスマなイメージを築いたルオユンだが、この作品では新たな一面を見せている。
2023年に中国で放送された「天地に問う~Under the Microscope~」は、「風起洛陽〜神都に翔ける蒼き炎〜」(2021年)、「長安二十四時」(2019年)、「三国志 Secret of Three Kingdoms」(2018年)といった人気ドラマの原作で知られる中国屈指の歴史作家マー・ボーヨンの小説を自らの脚本で映像化。
主人公・帥家黙(シュアイ・ジアモー)が、ある日、役所の帳簿から税の不正を見つけたことで陰謀に巻き込まれ、やがて幼い頃に死別した両親の死の真相へとたどり着く。スリリングな謎解きがしっかりとした時代考証と共に展開されていくサスペンス時代劇だ。
ルオユンが演じるジアモーは数字の計算に誤りを見つけると正さずにはいられない愛すべき"算術バカ"という役どころ。圧倒的な頭脳を持つ一方で、人との関わりが苦手な天才肌。一度考え込むと周りのことが見えなってしまう様子を、ルオユンが節目がちな姿勢やキョロキョロと忙しなく動く視線で分かりやすく表現。堰を切ったように数字のことをベラベラと喋るなど、ポップかつユニークな演技を見せている。
一方で幼いことの両親の死がフラッシュバックする際のシリアスな表情も浮かべたりと、演技力の高さを生かした多彩な芝居でキャラクターに命を吹き込んでいる。
周囲を固めるキャラクターたちにも多彩なキャストが集結。ジアモーを献身的にサポートする楽天家の親友を演じたフェイ・チーミンに加え、「慶余年~麒麟児、現る~」では主人公を支えてくれたワン・ヤン、ウー・ガンといった実力派が、本作では主人公と対峙する悪役ポジションとして登場しており、再共演にも注目したいところだ。
「慶余年~麒麟児、現る~」の新シーズンの配信が待ち望まれる今、ルオユンの異なるテイストの演技が楽しめる「天地に問う~Under the Microscope~」はチェックしておきたい1作と言えるだろう。
文=HOMINIS編集部
放送情報【スカパー!】
天地に問う~Under the Microscope~
放送日時:2024年2月7日(水)20:00~
チャンネル:WOWOWプライム
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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