米国での「Apple Vision Pro」の発売は、1月下旬か2月上旬に──クオ氏予想
2024.1.3(水)
Appleが6月のWWDCで発表した初のMRヘッドセット「Apple Vision Pro」は、2024年の1月下旬か2月上旬に米国で発売される見通しである。TF International Securitiesのアナリスト、ミン=チー・クオ氏は、Mediumのブログでこのビッグニュースを明らかにした。
Apple初の3Dカメラ、Vision Proは、複数のカメラと空間オーディオ技術を駆使し、現実世界を3Dで動画と音声でキャプチャでき、撮影した空間はいつでも呼び出せる。さらに「3D映画」を楽しむことも可能となっている。この没入感は2次元の映画とは全く異なり、100以上のApple Arcadeゲームも楽しむことができる。
抜群の性能と革新的な特徴
この製品の特徴は片目あたりの解像度が4K以上のマイクロOLEDパネルを採用し、12個のカメラと5つのセンサー、さらに6つのマイクを搭載していることだ。プロセッサには「Apple M2」に加え、リアルタイム処理を特化した新チップ「Apple R1」を採用。この進化により、高性能なグラフィックとR1による低遅延表示(ラグは12ミリ秒)が実現され、酔いを抑えつつ実空間とコンピューター空間をシームレスに融合させることを可能とした。
また、ゼロベースで開発された「visionOS」を搭載し、低遅延化を実現。新しいリアルタイム実行エンジンや中心窩レンダリングをOSレベルで実装するほか、iOS/iPadOS用のアプリもVision Pro上で利用可能。さらにMacへのリモートアクセスも可能となる。
周囲の光を利用して、ウィンドウからの影を再現することも可能で、これにより、リアルなウィンドウの存在感を演出し、ユーザーがウィンドウとの距離感を把握するのに役立つ。
画期的な操作性:音声・視線・手のモーションで操作可能
さらに、このVRヘッドセットは、従来のコントローラーを使わず、音声認識や視線認識、手のモーションだけで操作が可能。
また、周囲の光を利用して、ウィンドウからの影を再現することも可能となり、これによりリアルなウィンドウの存在感を演出し、ユーザーがウィンドウとの距離感を把握できるようになる。
この夢のような製品は現在大量生産中で、2024年1月の第1週に出荷開始予定とされており、その年に50万台が出荷されると予測されている。
Apple Vision Proの米国での販売価格は3499ドルからで、購入時にはApple Store直営店でのフィッティング調整が必要だ。
【関連リンク】
・「Apple Vision Pro」は1月下旬か2月上旬に米国発売──クオ氏予想(ITmedia NEWS)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2312/26/news096.html
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock