ソ・イングクとパク・ボゴムの2ショットに胸が高鳴る！俳優としての評価も高いD.O.(EXO)も顔を揃えた「君を憶えてる」

2023.12.10(日)

12月15日(金)より配信がスタートする主演ドラマ「もうすぐ死にます」では、「パラサイト 半地下の家族」(2019年)のパク・ソダム、SUPER JUNIORのシウォンら豪華な共演者との"ケミ"が期待を集めているソ・イングク。日本デビュー10周年を迎える今年は、記念シングル「THE X」をリリースするなど精力的なアーティスト活動で注目を集めたが、俳優としてのキャリアも絶好調だ。

ソ・イングクといえば、芸術的に美しいキスシーンを作り出すことから"キス職人"と呼ばれており、これまでも「ショッピング王ルイ」(2016年)のナム・ジヒョン、「空から降る一億の星」(2018年)のチョン・ソミンら、人気女優たちとの数々のロマンス演技が支持を集めてきた。中でも、ラブコメの女王"ことチャン・ナラと抜群の好相性ぶりを発揮したドラマが「君を憶えてる」(2015年)だ。

「君を憶えてる」は、天才プロファイラーのイ・ヒョン(ソ・イングク)と熱血女性刑事チャ・ジアン(チャン・ナラ)がバディを組み、ある事件と過去の謎に迫っていくサスペンス・ラブストーリー。"紅一点"のヒロイン、チャン・ナラとの恋模様だけでなく、今では主演級スターとなったパク・ボゴム、ド・ギョンス名義で俳優としても活躍するEXOのD.O.(ディオ)といった豪華な顔合わせで紡ぎ出される緻密なサスペンスも大きな話題となった。

イングク演じるヒョンは、膨大な知識と天才的な頭脳を駆使して難事件を解決に導くプロファイラー。毒舌で態度も高圧的なヒョンと、勝気なエリート捜査官・ジアンは、最初こそ憎まれ口を叩き合うが、捜査を通じて共に時間を過ごすうちにお互いを意識し始めていく。

伏線が幾重にも重なりあったストーリーの中で、分析し緻密な仮説を組み立てていくヒョンの表情は冷たく鋭いが、ジアンと接する時に目元がフッと柔らかくなる瞬間や、淡々としたやり取りの中にも優しさが滲み出たセリフ回しを織り交ぜていくイングク。その緊張と緩和のバランスが絶妙で、次第に近づいていく2人の距離感が巧みに表現されている。こうしたナチュラルな演技が、どんな相手でも抜群のケミを発揮してきた所以かもしれない。

また、今作でヒョンたちと何度も顔を合わせる謎めいた弁護士チョン・ソノをパク・ボゴムが演じ、感情が読み取れない冷ややかな目つきでヒョンたちの前に立ちふさがる。本作の翌年には「雲が描いた月明り」(2016年)のヒットにより、一気にスターダムへと上り詰めることになるボゴムだが、そのブレイク前夜とも言えるボゴムとイングクの2ショットには、否応なしに胸が高鳴ってしまう。

さらに、ヒョンの運命を狂わせる物語のキーパーソン、イ・ジュニョン役で登場するのがEXOのD.O.(ディオ)だ。狂気を滲ませた瞳でじっと幼少期のヒョンを見つめながら「君はどんな大人になるんだろう。見てみたいな」と語りかけるジュニョンは見るからに怪しげだ。

ヒョンは幼少期の記憶を失っているものの、ジュニョンの印象はその脳裏に焼き付いていて、時折ふと湧き上がってきては彼を苦しめる。"俳優ド・ギョンス"として高く評価される演技の才能の片鱗を発揮し、ヒョンの人生に影を落とし続けるトラウマ的存在として不気味な存在感を放っている。

韓国での本放送から8年が経ち、共に押しも押されもせぬ主演級スターへと成長を遂げたソ・イングク、パク・ボゴム、D.O.(ディオ)。イングクとナラのロマンスはもちろん、今となっては貴重すぎる彼らの競演にも改めて着目しながら堪能したい。

文＝酒寄美智子

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