ディーン・フジオカが自身初の日本武道館ライブでファンに感謝を伝える「ただいま日本、そして行ってきます」
2023.11.23(木)
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2023年9月23日、DEAN FUJIOKAが自身初となる日本武道館でのライブ「DEAN FUJIOKA Live 2023 "Stars of the Lid"at 日本武道館」を行った。
俳優やモデル、映画プロデューサーなど、多くの顔を持つDEAN FUJIOKAだが、"ミュージシャン"も彼の重要な活動の柱の一つ。2013年公開の映画「I am ICHIHASHI 逮捕されるまで」で初監督、主演、そして主題歌を担当し、その主題歌となった「My Dimension」のリリースが日本での本格的な音楽活動のスタートとなった。今回の公演は、日本での音楽活動10周年を記念して行われたもの。今年7月にリリースした初のベスト・アルバム『Stars of the Lid』をリリースし、武道館公演もそのタイトルを起用している。
幻想的な雰囲気の中、目隠しをしたDEANが現れ、ベスト・アルバムの1曲目に収録されている「Final Currency」でライブは始まった。途中、目隠しを外すと大きな歓声が上がり、1曲目からDEANの世界観にファンを引き込んだ。「Apple」「Searching For The Ghost」でもダークで重厚な雰囲気が会場全体に広がっていく。
「Plan B」で煌びやかなライティングが雰囲気を一転、DEANは花道を歩き、アリーナ中央に設置されたセンターステージに向かった。大きな声援に応えるかのようにマイクを持った右手を高く掲げた後、「武道館のみんな、今日は来てくれてありがとう。最後まで楽しんでいこうぜ!」と呼びかけ、「Spin The Planet」を歌唱。歌いながら、時折マイクを客席に向けてコール&レスポンスを楽しんだ。これも声出しOKになったから出来ること。オーディエンスも声を出し、色とりどりのペンライトを振って楽しんでいる。

「武道館!やっと会えたな。ついにこの日が来ました」と改めて挨拶をして、ツアータイトルを伝え、「今回のライブはベスト・アルバムと同じタイトルになっております。日本で音楽活動を始めて10周年。これまで作ってきた楽曲を1つ1つの星座に見立てて『Stars of Lid』というタイトルにしました」とその意味を説明。そして「今夜限り、一夜限りとなっております。そこにいるあなたと新たな星座の物語を作り上げていきたいなと思っております」と思いを伝え、「Runaway」へ。ステージを右へ左へと移動しながらファンに"Make some noise!(騒げ!)"と煽り、一夜限りの武道館というスペシャルな空間をDEAN自身もたっぷりと味わっていた。「生きていること自体を楽しんでいきましょう!」と呼びかけて、「Teleportation」を軽やかに歌い、「One Last Sweet Talk」はタイトル通りに甘い歌声を聴かせてくれた。その後も「Shelly」「Sukima」「Echo」「Sayonara」など、曲ごとに違う表現で楽曲に込めた思いを届けた。
今回のライブにおいて、サウンドに深みなどを加えてくれているのがバイオリンの音色。途中のMCで、今回初参加したバイオリニストがドラマ「シャーロック」でDEANがバイオリンの演奏指導をしてもらった人物だと紹介し、「ここで一緒に演奏できたことに不思議な巡り合わせを感じております」と共演できたことを喜んだ。
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そして、「自分の原点とも言える曲。ここからスタートしました。存在の自己紹介みたいな曲になっております。みんなと一緒に歌いたいと思います」と言って、アコースティックギターを抱え、オーディエンスと一緒に歌う練習をした後、記念すべきデビュー曲「My Dimension」を大合唱した。
「History Maker」「Permanent Vacation」でさらに会場を盛り上げた後、DEANが「次が最後の曲。あっという間だったなぁ」と伝えると、「えぇ!」といったどよめきが響き渡った。「2008年、2009年くらいかな? 自分で音楽を作り始めて、キャリアを始めて、日本でシングルデビューしてから10年経って。やっぱ簡単なことではなかったですね、続けるということは。それでも前に進んできたし、これからも前に進んでいくし、自分の場合は音楽に救われてきたから、だからこそ自分がこうやって作った曲を通してみんなと武道館の地で会えたことを奇跡のように感じます」とこれまでの活動を振り返りながら語り、「"君に会えてよかった"、そんな気持ちで作った、この10年間の集大成の曲であり、ベスト・アルバム、武道館公演のタイトルにもなっています。一緒に歌ってください」と語り、壮大なスケール感のある「Stars of the Lid」を感情を込めて歌い、本編の幕が下ろされた。
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アンコールは「ベスト・アルバムに入ってない曲も」と言って、2011年3月11日にジャカルタで作った曲だという「Priceless」を披露。曲中、「その6年後の同じ日に自分の息子が生まれました。普段離れて暮らしてるんで、父親の仕事がイメージ湧かないと思うし、この武道館の景色を子供達にも見せてあげたいなと思って。この曲を一緒に歌っていいですか?」と言って、「ちっちゃなスペシャルゲストを大きな拍手で迎えてあげてください」と3人の子供たちをステージに呼び込み、まさに"アットホーム"な雰囲気で歌った。そこには優しい父親としての顔も見ることができた。
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最後は金銀テープの舞うなか、「Showdown」を熱唱し、初の日本武道館公演を締め括った。「今日ここにいることを選んでくれて本当にありがとう。今、ここでみんなと一緒にいられることが本当に幸せです。自分が作った音楽でいろんな出会いに恵まれているということは、音楽に救われてきた自分としては本当に感無量。奇跡のような体験だと思っています」と感謝の気持ちを伝え、「DEAN FUJIOKAとして、藤岡竜雄として、『ただいま日本』、そして『行ってきます』。ちょっと地獄行きの船に乗ってくるから。また必ず帰ってくるから、その時は大きな声で『おかえり』と迎えていただけたら嬉しいです。またこの先の未来で会いましょう」と伝えて終演。
日本での10年の音楽活動の集大成であり、この時点での最高到達点でもある。そんなステージを見せてくれた初の日本武道館公演。"音楽"がDEAN FUJIOKAにとってどれほど大切なものなのか、欠かせないものなのかがしっかりと伝わってきた。この一夜限りのスペシャルなライブを、改めて楽しんでもらいたい。
文=田中隆信
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