TOMORROW X TOGETHERのハイレベルな表現力に圧倒！NCT 127、IVEら、K-POPの層の厚さを感じさせる多彩なカムバックステージ

2023.10.23(月)

10月13日に3rdアルバム「The Name Chapter: FREEFALL」をリリース、初日だけで自己最高となる192万枚のセールスを叩き出し、K-POP歴代記録の中でも屈指の好成績を上げているTOMORROW X TOGETHER。

カムバックは、「ビルボード200(米アルバムチャート)」で初の首位を獲得した「The Name Chapter: TEMPTATION」以来、約9ヶ月ぶり。その間にも、7月にはジョナス・ブラザーズとコラボした楽曲「Do It Like That」を発表し、8月には米シカゴで開催された大型フェス「Lollapalooza(ロラパルーザ)」のヘッドライナーを務め上げ、9月には「2023 MTV VMA(Video Music Awards)」で初受賞(年間最優秀MTV PUSH パフォーマンス賞)...と、名実ともに世界的な存在へと飛躍し続けている。

そんなTOMORROW X TOGETHERは、10月13日に韓国KBSで放送された"ミューバン"こと人気音楽番組「ミュージックバンク #1182」に出演。HYBEの先輩であるBTSのJUNG KOOK(ジョングク)ら多数のカムバックアーティストが顔を揃える中、「2023 MTV VMA」授賞式でのブラジルの歌姫・Anitta(アニッタ)とのコラボも話題となった「Back for More」と「Chasing That Feeling」を披露した。

■「Back for More」は色気がだだ漏れ！TOMORROW X TOGETHERが表現した、少年の感情と相反するセクシーさ

「The Name Chapter: FREEFALL」のカムバックショーケース(10月14日開催)に先んじて"ミューバン"で披露されたタイトル曲「Chasing That Feeling」は、「世界から逃避していた少年たちが、現実を直視しようと立ち上がる物語」というアルバムのテーマが色濃く反映された1曲。サウンドはアップテンポなシンセサイザーの音色など80年代ニューウェーブテイストとなっている。

前へと進もうとする少年たちの力強さをTAEHYUN(テヒョン)がパワフルなボーカルで表現すれば、BEOMGYU(ボムギュ)がウィスパーボイスで若者のナイーブな感情を汲み取っていく。5人それぞれがタイプの異なる歌声で、力強くも繊細な楽曲の世界観をステージで表現してみせた。

TOMORROW X TOGETHERらしい青春を表現したタイトル曲の一方で、グルーヴィーなベースラインが印象的なディスコナンバー「Back for More」では一変しアダルトな一面をアピール。YEONJUN(ヨンジュン)らメンバーたちの腰つきも艶めかしく、「2023 MTV VMA」のステージでも絶賛された、マイケル・ジャクソンを彷彿とさせるダンスには目を奪われること必至だ。

ダンスブレイクからのクライマックスでは、横一列に並んだ5人によるジャケットプレイも。これまで表現し続けてきた少年性とはまたガラリと印象を変え、キレのある高難度のダンスと大人の色気を漂わせたパフォーマンスを見せつけ、世界的な大躍進ぶりも頷けるハイレベルなステージを展開した。

インタビューでは、かつて番組MCを務めたSOOBIN(スビン)がLE SSERAFIMのEUNCHAE(ウンチェ)のポジションをジャックし、俳優のイ・チェミンと共に2人でコーナーを進行。「Chasing That Feeling」のダンスレクチャーではチェミンのダンスを「10点満点で3点ですね」と辛口採点するなど、久々の"ミューバン"出演にご機嫌な様子でトークを仕切っていく。

また、マンネ(末っ子)のHUENING KAI(ヒュニンカイ)は、番組の新たな目玉である"ダンスチャレンジ"コーナー(「Music Bank Challenge Exchange」)に挑戦したことを示唆。"自分とそっくりな人"とだけ明かしたコラボの相手が誰なのか？後日の放送が気になるところだ。

■ウォニョン(IVE)のツインテール姿に魅了！かつての相棒イ・チェミンと"猫ヒゲダンス"でコラボも

この日は、TOMORROW X TOGETHERと同じく10月13日に1stEP「I'VE MINE」をリリースし、約6ヶ月ぶりにカムバックしたIVEも出演。トリプルタイトル曲から「Off The Record」「Baddie」の2曲をパフォーマンスした。

放送日と同じ10月13日にMVが公開されたばかりで、"ミューバン"が初ステージとなった「Baddie」は、強烈なトラップビートとエレクトリックベースのサウンドが耳に残る中毒性の高い1曲。WONYOUNG(ウォニョン)のツインテールやYUJIN(ユジン)のショートカットなど、キュートなビジュアルも注目を集める一方で、唯一の日本出身メンバーであるREI(レイ)の韓国語ラップが異彩を放つなど、ガールクラッシュな魅力を振りまいた。

こちらも初ステージとなった「Off The Record」は、グルーヴィーでポップなナンバー。ゆったりとしたサウンドに映えるLIZ(リズ)の美しい高音やハーモニー、そこに優雅なダンスが合わさったステージはまるでミュージカルの一幕のよう。笑顔が咲き乱れるイキイキとした表情も印象的で、第4世代ガールズグループのトップに立つ実力を証明した。

インタビューでは、ウンチェ(LE SSERAFIM)の前MCを務めていたウォニョンが、かつてのパートナー、チェミンと共に仲良く「Baddie」の"猫ヒゲダンス"を披露。練習してきたというチェミンのダンスを見て「とても上手！」と褒めるなど、MC時代を思わせる微笑ましいやりとりを見せた。

■中毒性の高いイリチルサウンドが炸裂！NCT 127の「Fact Check」＆「Parade」のステージ

さらにこの日の出演回には、5thフルアルバム「Fact Check」でカムバックしたNCT 127が登場するなど、超豪華な顔ぶれが話題に。バイク事故で療養中のTAEIL(テイル)を除く8人でタイトル曲「Fact Check」と「Parade」を披露し、注目を集めた。

「Fact Check」はこれぞ"イリチル"というべきアグレッシブでクセになるヒップホップソング。MARK(マーク)、TAEYONG(テヨン)らのリズミカルなラップ、DOYOUNG(ドヨン)、JAEHYUN(ジェヒョン)らのパワフルなボーカルなど、それぞれが自身の持ち味を存分に発揮。インタビューコーナーでテヨンが「1時間以内に作った」と明かしたキレキレの振り付けも必見だ。

「Parade」は強烈なベースと爽やかなメロディーラインが調和したミドルテンポのヒップホップナンバー。赤髪にイメチェンした日本出身メンバーであるYUTA(ユウタ)ら、カムバックの度に新たな魅力を創出するNCT 127が、さすがの余裕を漂わせたステージを展開した。

■XG、Kep1er、注目の新人・FANTASY BOYS...日本と縁の深いグループが存在感を発揮！

その他、日本人に縁のあるグループが数多く顔を揃えていた点にも注目。韓国でも精力的に活躍する日本発の7人組ガールズグループ・XGが2度目の"ミューバン"出演を果たし、9月27日にリリースした初のミニアルバム「NEW DNA」のリード曲「PUPPET SHOW」を披露した。

流行りのジャージー・クラブをベースとしたハイテンポな難曲だが、しっかりとリズムを保ったラップや緩急を巧みに使い分けるダンスでスキルの高さをアピール。その凛とした鋭い表情からも「自分の思う通りにリードする」という楽曲のメッセージが伝わってきた。

デビュー曲「WA DA DA」が日本でも大きな話題となったKep1erは、韓国5枚目のミニアルバム「Magic Hour」を9月25日にリリース。この日は、彼女たちらしいキャッチーな魅力が詰まったポップソング「Galileo」をパフォーマンスした。

タイトな全身黒の衣装という大人びたビジュアルで登場した9人は、息の合ったフォーメーションダンスを披露。ダンスの実力に定評のある日本出身のHIKARU(ヒカル)や、MASHIRO(マシロ)も存在感を放っていた。

さらに、オーディション番組「少年ファンタジー～放課後のときめきシーズン2～」をきっかけに誕生し、HIKARI(ヒカリ)とHIKARU(ヒカル)という2人の日本出身メンバーがいることでも話題の11人組ボーイズグループ・FANTASY BOYSも出演。9月21日にリリースしたデビューミニアルバム「NEW TOMORROW」の中から、タイトル曲「New Tomorrow」を披露し、新人らしいフレッシュな魅力を振りまいた。

強力なライバルがひしめく今週のランキングは、NCT 127の「Fact Check」が首位を獲得。エンディングで披露される恒例のアンコールでは、インタビューでJUNGWOO(ジョンウ)が約束していた通り、全員で謎のポージングを披露。ハートに見えそうで見えない不思議なポーズだったが、会場を埋めたファンからは大きな歓声があがり、豪華な出演回を締めくくった。

文＝HOMINIS編集部

• ユジン＆ガウルが明かすIVEの宿舎事情とは？アイドルとして完璧なロケ対応力を見せた物件探しバラエティ
• ビッグトピックが相次ぐTOMORROW X TOGETHER、長男(ヨンジュン)から末っ子(ヒュニンカイ)まで...変わることのない兄弟のような関係性
• BTSが7人で歌唱する「Yet To Come」「For Youth」の感動的なステージも！後進のK-POPグループが躍動した「2022 THE FACT MUSIC AWARDS」