今見ると新鮮なソ・ジソブの「デレキャラ」...大人の男らしい余裕たっぷりのストレートな愛情表現
2023.2.23(木)
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4年ぶりにドラマ主演を果たしたメディカルサスペンス法廷ドラマ「ドクター弁護士」(2022年)が注目を集めたソ・ジソブ。2022年12月には、「私の恋したテリウス~A Love Mission~」(2018年)以来、約3年ぶりとなる来日イベントを開催。40歳半ばとなった今も変わらぬ人気ぶりが話題となったばかりだ。
ベテランの域に差し掛かり、数多くのヒット作品に出演してきたジソブだが、多彩なフィルモグラフィーの中でも、「こんなジソブが見て見たかった」という声が続出したドラマが、2015年の主演ドラマ「オー・マイ・ビーナス」だ。
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(C)KBS
「ドクター弁護士」では、仕組まれた手術で全てを失い、医療訴訟専門の弁護士になった天才外科医を演じ、復讐心を滾らせる様子が印象的だったジソブ。
もともと無骨でクールな役柄のイメージではあるが、日本でジソブ人気を決定づけたのは、当時"バリラバー"と呼ばれる中毒者を続出させた「バリでの出来事」(2004年)や「ごめん、愛してる」(2004年)に代表される、悲しくも切ないロマンスの数々。過酷な環境下で、苦悩の表情を浮かべながら悲恋に身を投じる様は、中毒的な人気を生み出した。
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(C)KBS
日本でもリメイクされた大ヒットドラマ「ごめん、愛してる」に代表されるように、どちらかといえばシリアスな役どころで輝きを放ってきたジソブ。一方の「オー・マイ・ビーナス」で演じているのは、渋い魅力を湛えた"デレキャラ"だ。
「君の体は僕が好きにする!」という殺し文句を言い放ち、ダイエットに励むぽっちゃり体型の女性弁護士と恋に落ちるカリスマトレーナー(実は御曹司)を嬉々として演じている。特殊メイクで巨漢に扮したシン・ミナとのコミカルなやり取りも満載で、まさに"大人のラブコメディ"といった味わいだ。
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(C)KBS
学生時代には、"大邱(テグ)のビーナス"とまで呼ばれるほどの美貌の持ち主だったカン・ジュウン(シン・ミナ)は、弁護士として忙しい日々を過ごすうちに激太り...。15年来の恋人からも振られてしまう。ある日、無理なダイエットで倒れたところを、ハリウッドスターを顧客に持つ超一流トレーナーのキム・ヨンホ(ソ・ジソブ)に助けられる。度重なる偶然から、ヨンホはジュウンの専属ダイエットトレーナーとなり、次第に2人は距離を縮めていく...。
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(C)KBS
超一流のトレーナー役というだけあって、ジソブ演じるヨンホの体は見事な筋肉美。体重を7kg絞ったという渾身の役作りで、冒頭から上半身裸でのトレーニングシーンがあったり、シャワーシーンがあったりと惜しげもなく、その素晴らしい肉体を見せつけている。白シャツの上から浮かび上がる上腕筋も素晴らしく、その鍛え上げられた肉体によって、キャラクターの魅力が二割増しになっている印象だ。
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(C)KBS
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(C)KBS
普段は公私混同をしない"鬼トレーナー"ではあるが、率直な物言いの中にはユーモアが溢れ、トレーナーという職種ながら見た目よりも中身を重視するなど、人間としての器の大きさも大きな魅力だ。ジュウンの窮地には颯爽と助け出し、真っすぐな愛情表現も男らしいヨンホだが、中盤以降はそのイメージも一新。幼い頃の心の傷が明らかになり、ジュウンとの触れ合いの中で、次第に無防備な一面をさらけ出すようになる。
彼女の胸に抱かれながら安心しきった表情を浮かべるなど、母性本能をくすぐる場面も数々あり、何かとズルいと言いたくなるような"ギャップ萌え"をナチュラルに体現しているのだ。
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(C)KBS
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(C)KBS
成熟した大人同士の恋愛だけに、2人の関係性にはそこはかとない色気が漂っており、日常の中の何気ない仕草やじゃれ合いのような軽いキスにも、大人の余裕が感じられる。グイグイと直球で愛情を伝えるジソブの表情が何ともセクシーだ。
そんな人気・実力共にトップクラスを誇るジソブとミナの"ケミ"は、さすがの一言で、実際多くの支持を集めた2人は、その年のKBS演技大賞でベストカップル賞も受賞している。
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(C)KBS
どこか影のある生来の魅力は残しつつも、年齢を重ねた大人の男ならではの包容力や可愛らしさも漂わせ、説得力のあるキャラクターを生み出しているジソブ。昨今は重厚感のある役柄が続いているだけに、こうした軽妙洒脱で色気たっぷりの姿は、今見ると新鮮に感じられるのではないだろうか。
文=HOMINIS編集部
放送情報
オー・マイ・ビーナス
放送日時:2023年3月5日(日)0:10~
※毎週(日)(月)0:10~
チャンネル:KBS World
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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