結成10周年を迎えたMrs. GREEN APPLEがアリーナツアーで大航海!
2023.9.20(水)
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Mrs. GREEN APPLEにとって自身最大規模となるアリーナツアー「Mrs. GREEN APPLE ARENA TOUR 2023"NOAH no HAKOBUNE"」が7月8日・9日、さいたまスーパーアリーナで開幕した。大阪、愛知を含め全3都市6公演のチケットはソールドアウト。自身初のドーム公演となる「Mrs. GREEN APPLE DOME LIVE 2023 "Atlantis"」(8月12日・13日/埼玉・ベルーナドーム ※西武ドーム)のチケット7万枚も完売し、Mrs. GREEN APPLEの人気、ライブへの注目度の高さが実証されている。WOWOWプラスでは、そんな彼らのさいたまスーパーアリーナ公演2日目、7月9日の模様を9月24日(日)21時から全曲ノーカットで独占放送&配信する。

撮影:田中聖太郎写真事務所
船の甲板を模したステージと、その先に広がる大海原や空などを映し出す巨大LEDスクリーン。メンバーが登場すると、客席からは地鳴りのような大歓声が起きた。"NOAH no HAKOBUNE"に乗り込んだ大森元貴 (Vo/Gt)、若井滉斗 (Gt)、藤澤涼架 (Key)らを登場人物とした壮大な冒険譚を、アトラクションに参加するかのような、 4Dシアターで体感するかのような、いずれにせよ音楽ライブの枠組みを大胆に超越したパフォーマンスを繰り広げていく。大森の「行けるか、方舟!」という呼び掛けに、客席の"乗組員"たちは大きな声で答えた。4年ぶりのオリジナルアルバム『ANTENNA』からの楽曲群を中心としながら、代表曲やレア曲を散りばめ、自然な流れで感情移入していくことができる練り込まれたセットリスト。サポートメンバーの神田リョウ(Dr)、森夏彦(Ba)、曲によっては男女キャストが加わって華やかなダンスで彩りを添えた。事前に観客に配られるリストバンド型NOAH no HAKOBUNE Light Bandは、曲の演出の一部として刻々と色を変え、点滅のリズムを変えて光の海を出現させていく。壮大な演出で目を奪うだけでなく、コール&レスポンスを頻繁に取り入れて観客と共に盛り上がり、一体感も醸し出していく。アニメ映画「ONE PIECE FILM RED」への提供曲「私は最強」のセルフカバーで大森が響かせた絶唱は、天井を突き破っていくかのような圧倒的なエネルギーを放出していた。
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撮影:田中聖太郎写真事務所
ライブは緩急に富んでおり、アトラクションのような楽しさだけでなく、オーディエンス一人一人の孤独に寄り添うような深遠な静けさも表現されていた。ステージ中央の坂に座り、神秘的なブルーの光に包まれて歌唱したエレクトロナンバー「Blizzard」や、波音が響く夜の海と星空を背景に、大森と若井のギターから始まりしっとりと聴かせた「Hug」、月が浮かび上がるなか藤澤のピアノで幕を開け、ピアノで幕を閉じた「私」。じっと聴き入っていた観客は大きな拍手を送り、メンバーの名を繰り返し叫んでいた。
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撮影:田中聖太郎写真事務所
イントロの一音目が鳴った瞬間大歓声が起きたのは、バンドの"フェーズ2"開幕のテーマ曲とも言うべき「ニュー・マイ・ノーマル」。怒涛の転調、リズムの変化が感情の昂りを加速させていき、LEDスクリーンにはそれと連動したように色とりどりの花が咲き誇る。若井がピンスポットに照らされて掻き鳴らすギターソロに続き、代表曲の一つ「インフェルノ」が始まると炎が次々と噴き上がり、熱狂のカオスに。かと思えば、ゴージャスなシャンデリアが映し出され、船上のダンスパーティー会場のような舞台を背に「Love me, Love you」を披露。加えて、思いがけない形での場面転換も盛り込みながら、「HeLLo」、「ダンスホール」など次々と代表曲を繰り出していく。オーディエンスにジャンプや歌唱を求めながら、ライブは大いに盛り上がっていった。
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撮影:田中聖太郎写真事務所
スウェーデン語で歌われるナンバー「norn」は、大森も若井もアコースティックギターを奏で、暖炉の炎が揺らめくノスタルジックな疑似空間の中、座ってのパフォーマンス。日本語の訳詞は映し出されたものの、意味を説明し過ぎることなく、神話的な謎を残したままオーディエンス各々に体感させる。遊泳する鯨の映像に惹き込まれた「鯨の唄」も含め、深い祈りの念を感じさせるシークエンスだった。
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撮影:田中聖太郎写真事務所
「青と夏」、「Magic」、「ケセラセラ」など後半はキラーチューンを連打。客席に向かって勢いよく銀テープが放たれ、光に満ちた祝祭空間が広がっていく。最後の最後まで大森のハイトーンボイスは減衰するどころか勢いを増していき、若井、藤澤のプレイもまた同様に力強くなっていった。MCでは結成10周年に触れ、大森は2年間の休止を経てアリーナツアーを開催できていることの喜びを語っていく。若井と藤澤に対する感謝、そして観客への感謝を述べる姿が印象的だった。
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撮影:田中聖太郎写真事務所
壮大な舞台装置、楽曲の世界観とリンクした映像、照明やレーザー、Light Bandを含む光の演出が立ち上げた夢のようなライブ空間は、破格のスケール感を誇り、オーディエンスを惹き込んで離さない没入感に満ちていた。その強い吸引力の源は、Mrs. GREEN APPLEの楽曲そのものであり、彼らが歌唱と演奏によって発する絶大なエネルギーに他ならない。波乱万丈な船旅の果てに、彼らが辿り着く先の景色を見てみたい――観る側にそう思わせる、渾身の表現だった。全公演ソールドアウトしたプレミアムなライブの全貌を、WOWOWプラスの放送&配信を通じて是非、体感してみてほしい。
文=大前多恵
放送・配信情報
Mrs. GREEN APPLE ARENA TOUR 2023 “NOAH no HAKOBUNE”
放送日時;2023年9月24日(日) 21:00~
チャンネル名:WOWOWプラス 映画・ドラマ・スポーツ・音楽
配信日時:2023年9月24日(日) 21:00~ ※見逃し配信あり
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