デビュー前のSixTONESとSnow Manが競演！ワンカットのダンスシーンが圧巻の『映画 少年たち』

2023.9.13(水)

日本の音楽界を席巻しているSixTONESと Snow Man。2020年1月22日に異例の同時CDデビューを果たした2組は、共に大人気グループとしてファンに親しまれている。CDデビュー以降の快進撃はご存知の通りだ。そんな2組が、ジャニーズJr.時代に競演したのが『映画 少年たち』だ。

『少年たち』は、ジャニーズ伝統のミュージカル作品。1969年にフォーリーブス主演で初演され、2010年以降はジャニーズJr.が出演する舞台として毎年のように上演される人気演目となり、SixTONESと Snow Manは、『少年たち 世界の夢が・・・戦争を知らない子供達』(2015年)、『少年たち 危機一髪！』(2016年)、『少年たち 〜Born Tomorrow〜 』(2017年)、『少年たち そして、それから・・・』(2018年)、『少年たち To be!』(2019年)で主演を務めた。今年2023年も10月に最新作『少年たち 闇を突き抜けて」が上演されるが、人気ジャニーズJr.の美 少年が主演を務めるこの舞台の構成・演出をSnow Manの岩本照が手掛ける。

『映画 少年たち』は、このミュージカル舞台『少年たち』の映画化作品。
それぞれの事情を抱えて収監された少年たちが集う2012年の少年刑務所では、赤房（SixTONES）と青房(Snow Man)が対立し、黒房(関西ジャニーズJr.)がそれをはやし立てていた。新入りとして赤房にやってきたジュン(京本大我)をきっかけに3組の間に友情が芽生えてゆき、冷酷な看守長・中林(横山裕)に反発。そして、仲間の願いを叶えるために脱獄を企てる――。

舞台『少年たち』は、時世に併せて物語が少しずつ変化するが、少年刑務所が舞台という点と、少年たちの成長が描かれる骨子は受け継がれている。この映画版では、少年たちがなぜ少年刑務所に入らなければならなかったのかというそれぞれのバックボーンが描かれているのが舞台と大きく異なる点だ。本作の少年刑務所のシーンは、重要文化財の旧奈良監獄で撮影されたのも見どころとなっている。

ミュージカルの映画化作品だけに、芝居だけでなく歌のシーンもある。
特に注目してほしいのは、冒頭のワンカット約8分のパフォーマンスシーンだ。本作のテーマ曲ともいえる「Fire Storm」から始まり、赤房リーダーのSixTONES・ジェシーと青房リーダーのSnow Man・岩本の「SHADOW」、SixTONES の「JAPONICA STYLE」、Snow Manの「VI Guys Snow Man」と主演2組のオリジナル曲ときて、クライマックスでは全員での「Fire Storm」へ。Snow Manのアクロバットに圧倒されること必至だが、競演曲「Fire Storm」は本作だけでなく音楽番組でも披露されているにも関わらず、未だ音源化されていない"幻の名曲"なので、ぜひ本作で堪能してほしい。また、東西ジャニーズJr.が総登場するラストのパフォーマンスシーンには、ローラースケート、布フライング、変面など、ジャニーズの舞台では欠かせない演出が取り入れられているのも見逃せない。

映画の公開は2019年3月29日。Snow Manに同年1月、向井康二、目黒蓮、ラウールの3人が加入したが、撮影時は加入前の6人時代のため、Snow Manで構成される青房メンバーとしては、岩本照、深澤辰哉、渡辺翔太、阿部亮平、宮舘涼太、佐久間大介の6人が出演。向井は黒房のお調子者・タツヤ役として出演。

本作には、SixTONES、Snow Manをはじめ、当時の東西ジャニーズJr.100名が出演。なにわ男子、Aぇ! group 、Travis Japan、Lil かんさい、7 MEN 侍、少年忍者メンバーがキャストとして出演しているほか、パフォーマンスにはHiHi Jets、美 少年なども登場しているので、推しメンバーがどのシーンに登場しているのか探すのも楽しい作品だ。

文＝坂本ゆかり

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