未公開映像を交えて綴る、鍵山優真の現在地!「復活の年」と掲げる今シーズンの活躍に期待
2023.9.11(月)
8月中旬に開催された「木下杯争奪大会」でおよそ8ヶ月ぶりの実戦復帰を果たし、復調の兆しを見せた鍵山優真。リレハンメル五輪に出場したフィギュアスケーター・鍵山正和を父に持ち、期待の若手の最有力として大きな注目を集めてきた。
2020年に17歳でシニア転向、その年の「NHK杯」でいきなり優勝を果たした鍵山。その後の「世界選手権」でも銀メダルに輝くなど華々しいデビューシーズンを飾った。翌2021-22シーズンではグランプリシリーズで2勝、北京五輪で銀メダル、「世界選手権」でも2年連続の2位という輝かしい成績を記録。父親譲りのジャンプを武器に、一躍トップスケーターへと躍り出た。
そして大きな期待がかかった2022-23シーズン。シーズン前の7月に左足首に怪我を負うと、8月には左腓骨疲労骨折も重なる悲劇に見舞われてしまう。回復が遅れるなか、12月には怪我を押して「全日本選手権」に出場するも8位と振るわず、シーズンを通して国際大会への出場はゼロという1年となった。
そんな試練の時をどのように過ごしていたのか?テレ朝チャンネル2で9月17日(日)に放送される「鍵山優真 世界一への旅」では、親子二人三脚でつかんだ北京五輪銀メダルから現在までの鍵山に密着。怪我を乗り越えて"表現者"となるべく奮闘する姿を映し出す。
今年の3〜4月には、昨シーズンほとんど披露することのなかったフリープログラムをブラッシュアップすべく、3年後に冬季五輪開催を控えるミラノから車で約1時間の郊外の街・ヴァレーゼで強化合宿を敢行した。
これは「芸術に囲まれた環境で、感受性を豊かにしてほしい」という振り付け師、ローリー・ニコルの提案だったそうで、円形劇場の遺跡の真ん中で踊ったり、イタリアブランドのスーツを試着したり、劇場で舞台を観劇したり...と、芸術の国イタリアで表現者としての感性を磨いていく。
さらに、シェイリーン・ボーンによるショートプログラムも磨くべく、アメリカ・ロサンゼルスで三浦佳生と共に合宿を実施。表現力を磨き、オールラウンダーを目指す鍵山は、走・攻・守、すべて揃ったオールラウンダー・大谷翔平の試合を目の当たりにし、大きな刺激を受けた。
浅田真央らとしのぎを削ったソチ五輪銅メダリストのイタリア人スケーター、カロリナ・コストナーがコーチ陣に加わることが先日発表されたが、今年を"復活の年"と掲げ、気合の入った準備期間を送った鍵山。オフショットを含む未公開映像を交えた特別版となる「鍵山優真 世界一への旅」で、完全復活から2026年ミラノ五輪での金メダルを狙う彼の現在地をいま一度、確認しておきたい。
文=HOMINIS編集部
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