BTSが7人で歌唱する「Yet To Come」「For Youth」の感動的なステージも！後進のK-POPグループが躍動した「2022 THE FACT MUSIC AWARDS」

2023.6.11(日)

6月13日(火)、デビューから10周年という記念日を迎えるBTS。JINとJ-HOPEが入隊する前に収録し、"7人完全体"での新曲として6月9日にリリースされたデジタルシングル「Take Two」の反響も凄まじく、改めてBTSという存在がもたらす影響力の大きさを実感しているファンも多いことだろう。

そんな彼らの10周年記念日に合わせて、グループ活動の休止を発表して以来7人が久しぶりに揃ってステージを披露した「2022 THE FACT MUSIC AWARDS (TMA)」が、MUSIC ON! TV（エムオン!）にて6月16日(金)に放送される。

「TMA」は韓国のニュース配信サイト「THE FACT」が主催する音楽授賞式。2022年10月8日に韓国・KSPO DOME(オリンピック体操競技場)で約3年半振りに有観客で開催され、大賞を受賞したBTSのほか、THE BOYZ、ITZY、TOMORROW X TOGETHER、IVE、Stray Kids、(G)I-DLE、Kep1er、LE SSERAFIM、ファン・チヨル、カン・ダニエル、キム・ホジュン、ヨンタク、ATEEZ、TREASURE、TNX、NewJeans、PSY、イム・ヨンウン、NCT DREAMという豪華アーティストが顔を揃えた。

■NewJeans、LE SSERAFIM、IVEら、勢いを感じさせる新世代のガールズグループたち

トップバッターを飾ったのは「Next Leader」部門に輝いた5人組ガールズグループ・NewJeans(ニュージーンズ)。当時デビューから3ヶ月にも満たなかった彼女たちは、あどけない笑顔を浮かべたフレッシュな姿で「Hype Boy」と「Attention」を披露し、イベントを勢い付けた。同じくHYBE傘下のレーベルからデビューし、同部門を受賞したLE SSERAFIM(ルセラフィム)は、EUNCHAE(ウンチェ)を除く4人で「FEARLESS」を披露。大勢のダンサーを引き連れたダンスブレイクなど、この日限りの迫力のあるステージを展開した。

「Next Leader」部門のほか、第4世代ガールズグループの筆頭として「今年のアーティスト」賞にも選出されたのが、6人組ガールズグループ・IVE(アイヴ)だ。GAEUL(ガウル)とYUJIN(ユジン)のソロダンスからスタートし、「LOVE DIVE」「After LIKE」と立て続けに披露。抜群のビジュアルとスタイルが目を引くIVEだが、可愛らしさと格好良さが共存する独自のカラーで魅了した。

また、「今年のアーティスト」賞には、「SNEAKERS」を歌唱したITZYと「TOMBOY」の(G)I-DLEの2組のガールズグループも選出。大人の色気を前面に打ち出しつつ、最高にホットなパフォーマンスを見せつけた。

■NCT DREAM、Stray Kids、TOMORROW X TOGETHERら、実力派ボーイズグループによる圧巻のステージ

全13組が選出された「今年のアーティスト」賞のうち、BTSを含めた10組の男性アーティストが占める結果となった2022年のTMA。

中でも、TOMORROW X TOGETHERは、爽やかな衣装から黒のスーツスタイルへ変身する演出から「Good Boy Gone Bad」へと突入し、ダークな表情など楽曲の世界観を全身で表現。「Guerrilla」と「The Real」の2曲を披露したATEEZは、圧倒的なボーカルとダイナミックなダンス、吐き捨てるようなラッブまで、圧倒的なステージ力をアピールした。

そして、"スキズ"ことStray Kidsは、2作続けて「ビルボード200(米アルバムチャート)」の首位を獲得したアルバムのタイトル曲「CASE 143」と「MANIAC」をパフォーマンス。客席の中に作られたセンターステージへと行き来しながら大舞台を楽しむような余裕を感じさせるパフォーマンスで、ライブ感のあるステージを作り上げた。

そんな中でも一際盛り上がっていたのが、「Worldwide Icon」など4部門を受賞した"ドリム"ことNCT DREAMだ。ストリート風のセット＆ファッションで登場すると「Beatbox」と「Glitch Mode」を披露。ハードなステージを繰り広げるボーイズグループが多かったこともあり、終盤で登場したドリムの遊び心を感じさせるポップなパフォーマンスは印象的。加えて、リズミカルなラップにダンス、透き通るような歌声など、卓越したスキルは圧巻で、会場からも大歓声が上がっていた。

■さすがのパフォーマンス巧者！PSYによる「That That (prod. & feat. SUGA of BTS)」

この日の授賞式には、トロット歌手やWanna One出身のカン・ダニエルら、実力派のソロ歌手も多数出演。中でも、その圧倒的なパフォーマンスで大観衆を釘付けにしていたのが、「That That (prod. & feat. SUGA of BTS)」を披露したPSYだ。

まずはMCで会場の空気を盛り上げると、キレキレのダンスと圧倒的な声量でパワフルに歌い上げながらも時折煽りを入れるベテランらしいライブ巧者ぶりを発揮。「Hot Stage of The Year」の名誉にふさわしいステージを展開した。

■メンバーが率直な言葉で語ったスピーチも！大トリで登場したBTSの感動的なステージ

そして5年連続で大賞を受賞した他、JINが受賞した個人部門(FAN N STARチョイス賞)を含む7冠という圧倒的な存在感を放ったBTSは大トリで登場。客席のペンライトが星のように瞬く暗闇から、椅子に座った7人が歌い出す「Yet To Come」のステージでは、手を振るなどリラックスした様子で優しい歌声やエモーショナルなラップを紡ぎ出した。

さらに中央のステージへと移動し、続けてファンソング「For Youth」を披露。メンバー同士で顔を見合わせて笑みをこぼしたり、仲良くステップを踏んだり、7人でのステージを楽しみつつも噛み締めるような表情が印象的だった。

歌唱後に発表された大賞受賞のスピーチでは、会場からBTSコールが湧き上がる中、「他のステージを見ていて正直自分たちが受賞できるほど活動できたか分からないが、10年頑張ってきたことに対する成果と受け止めた」とRMがコメントするなど、7人全員がそれぞれ自分の言葉で"今の正直な気持ち"を告白。その後に披露された「Yet To Come」のアンコールでは、ステージの端から端へと移動しながらファンたちへの感謝を示した。

スピーチの際には、グループとして活動休止前のラストステージとなった「WORLD EXPO 2030 BUSAN KOREA CONCERT BTS ＜Yet To Come＞ in BUSAN」(2022年10月15日開催)の話題をさかんに口にしていたメンバーたち。活動休止から、10周年を迎えるこの6月13日(火)までの間には、J-HOPE、JIN、RM、JIMIN、SUGA...とメンバーが続々にソロデビューを果たしているが、"その後のBTS"を知っている今見直すと、感慨深い瞬間が幾つも見受けられる。

10周年記念日を前に、「TMA」での印象的なステージ＆スピーチを振り返りつつ、改めてBTSが見据える「これから」を噛みしめたい。

文＝HOMINIS編集部

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