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吉永小百合、大泉洋、永野芽郁が体現する親子の絆!名匠・山田洋次が描く「こんにちは、母さん」の心にしみる世界観

2023.8.23(水)

映画「こんにちは、母さん」公開記念特番(衛星劇場・ホームドラマチャンネル)
映画「こんにちは、母さん」公開記念特番(衛星劇場・ホームドラマチャンネル)

代表作「男はつらいよ」シリーズをはじめ、移りゆく時代と共に家族の姿を描き続けてきた名匠・山田洋次監督。91歳にして90本目となる監督最新作であり、半世紀にわたり共に日本映画界を牽引し続けてきた吉永小百合を主演に迎えた「こんにちは、母さん」が9月1日(金)より劇場公開される。

吉永にとって実に映画出演123作目となる本作は、令和を生きる等身大な親子の在り方を描く人情ドラマ。「映画『こんにちは、母さん』公開記念特番」では、吉永と息子役の大泉洋との対談をはじめ、豪華キャストへのインタビューやメイキング映像を交えながら魅力に迫っていく。

吉永小百合が体現する、恋する女性の表情に注目!「こんにちは、母さん」
吉永小百合が体現する、恋する女性の表情に注目!「こんにちは、母さん」

(C)2023「こんにちは、母さん」製作委員会

2007年にはドラマ化もされた劇作家・永井愛の同名戯曲を映画化した「こんにちは、母さん」は、「母べえ」(2008年)「母と暮せば」(2015年)に続く「母」3部作の集大成的1作。恋愛をし、イキイキと人生を謳歌する母と、それとは対称的に、仕事も家庭もうまくいかない息子――いつまでも変わらない"親子"の関係を通し、温かい下町の風景を紡ぎ出していく。

「こんにちは、母さん」
「こんにちは、母さん」

(C)2023「こんにちは、母さん」製作委員会

会社では大企業の人事部長として神経をすり減らし、家庭では妻との離婚問題に加え、大学生の娘・舞(永野芽郁)の家出も重なり、日々悩みだらけの昭夫(大泉洋)は、藁にもすがる思いで東京・下町の実家を訪れる。

しかし、久しぶりに家の門をくぐった昭夫が見たのは、いつもの割烹着ではなく艶やかなファッションに身を包み、どこか様子がおかしい母・福江(吉永小百合)の姿。どうやら恋愛をしているらしい母の女性としての一面に戸惑う昭夫だったが、下町の温かな人情にも触れながら、自分が見失っていたものを次第に取り戻していく。

「こんにちは、母さん」
「こんにちは、母さん」

(C)2023「こんにちは、母さん」製作委員会

稀代の映画女優・吉永小百合にとって"初の祖母役"ということでも注目を集める本作だが、吉永は実にハツラツとした若々しい演技で、自分らしく生きる福江という女性像をチャーミングに表現している。

思いを寄せる寺尾聰演じる牧師・荻生とは、どこか初々しさすら漂わせる"教会デート"に出かけて乙女な顔を見せたかと思えば、孫の舞(永野芽郁)とは楽しそうな笑顔で恋話に興じたり、豊かで可愛らしい表情が目を引く。

「こんにちは、母さん」
「こんにちは、母さん」

(C)2023「こんにちは、母さん」製作委員会

そんな一人の女性としての顔を覗かせる一方で、息子の昭夫と接する時には"母さん"に様変わり。花火を見上げながら、息子が産まれた日の喜びをまるで昨日のことのように語る様子や、息子から頼られた際のどこか嬉しそうな表情は思わず親近感を覚えてしまうほど身近な光景だ。完成披露試写会の際には大泉から幼少期の写真を借りたことを明かしており、役作りの結果が自然な空気感にも反映されているようだ。

「こんにちは、母さん」
「こんにちは、母さん」

(C)2023「こんにちは、母さん」製作委員会

今作が山田組初参加となった息子・昭夫役の大泉も、母・福江との絶妙な親子の距離感を巧みに表現。母の変化に戸惑い、「あんたの一人息子は今、死ぬほど苦しんでます...」とついついぶーたれる、どこか他人行儀だが同時に心を許していることが伝わる言葉遣いは何ともリアル。"情けない息子"という役が絶妙にハマっている大泉と吉永の初共演とは思えない息のあった掛け合いに加え、下町の人々との交流によって昭夫の様子が変わっていく様もまた見どころだ。

「こんにちは、母さん」
「こんにちは、母さん」

(C)2023「こんにちは、母さん」製作委員会

そしてもう一人、忘れてはいけないキーパーソンが、「キネマの神様」(2021年)以来、2度目の山田組となる永野芽郁が演じた家出娘の舞だ。濃い目のメイクとピンクのヘアカラーが印象的な彼女は、大人になりきれず様々な葛藤を抱えている"イマドキ女子"で、父の昭夫とに反抗しながらも時には感情的になり涙を浮かべる繊細な一面も。

一方で、祖母の福江とは"恋バナ"の話し相手でもあり、吉永との共演については「一緒にキュンキュンしました。普段から吉永さんがとても可愛らしく温かい方で、その姿が福江さんとリンクしている瞬間がたくさんあって...」と、完成披露試写会で明かしている。大先輩である吉永との本当の祖母と孫のようなやりとりも注目だ。

「こんにちは、母さん」
「こんにちは、母さん」

(C)2023「こんにちは、母さん」製作委員会

寺尾聰や田中泯、YOU、宮藤官九郎ら、存在感のある実力派が名を連ねる「こんにちは、母さん」。家族映画の名手である山田洋次監督が、豪華キャストと共に描き出す"令和に生きる等身大の親子の関係"は、これまでの家族映画とはまた違った感動をもたらしてくれそうだ。

文=HOMINIS編集部

放送情報

映画「こんにちは、母さん」公開記念特番
放送日時:2023年8月26日(土)20:45~ほか(無料放送)
チャンネル:衛星劇場

放送日時:2023年8月28日(月)3:30~(無料放送)
チャンネル:ホームドラマチャンネル 韓流・時代劇・国内ドラマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります