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ミュージシャン・斉藤和義の魅力をベーシスト・山口寛雄が語る「生き様のかっこよさが伝わってきます」

2023.7.29(土)

今年でデビュー30周年を迎えた斉藤和義。現在はレコ発ツアーの真っ最中で、そのツアーの様子が8月27(日)に放送される。斉藤の楽曲、ライブの魅力について、ツアーを一緒に回っているベーシストの山口寛雄さんに聞いた

■その場で合わせて作り上げるステージ

1993年8月にシングル「僕の見たビートルズはTVの中」でデビューした斉藤和義。その翌年に発表した「歩いて帰ろう」で一気に注目を集め、弾き語り、バンドスタイル、時には打ち込みで、さまざまなタイプの楽曲を生み出してきた。現在、ツアーを一緒に回っている山口寛雄さんが斉藤と最初に接点を持ったのは2014年頃。

「あるイベントに、僕は別のバンドで出演したんですが、和義さんもゲストで出られていたんです。そこで『セッションしたいね』って話をして覚えてもらって、その後レコーディングに呼んでもらったんです」
 
ミュージシャンとしての"斉藤和義"にどんな印象を持っていたのかを聞いてみると。

「ロックな和義さんというのをそれまでにもいろいろなイベントやライブで見てきましたし、バンド編成でも弾き語りスタイルでも"生き様"のかっこよさが伝わってくる感じがしました」
 
実際に一緒に音を出すようになって気付いたこともあったという。

斉藤和義のサポートメンバーとしてツアーに帯同中のベーシスト・山口寛雄
斉藤和義のサポートメンバーとしてツアーに帯同中のベーシスト・山口寛雄

「特にライブは、今風の感じとは全然違いますね。生音で、生演奏で、クリック(ガイドリズム)もなく、今ここで出した音で盛り上げるという感じで、正確に演奏することよりも、バンドとしての勢いやその場の雰囲気、流れを重要視しているのが特徴的なところです。イヤモニ(イヤーモニター)も着けない方というのは最近だとあまりいないと思うので、貴重な経験をさせてもらってますね。和義さんや他のバンドメンバーとアイコンタクトを取ったり、息を合わせたり、たまに失敗したりしても、それはそれでライブらしくて良いのかなって(笑)」

ロックからポップス、バラードまで楽曲の幅の広さも斉藤の大きな魅力の一つ。

「和義さん自身がいろいろな音楽を好きで聴いているので、それが作る曲にも表れているんだと思います。ラウドネスの高崎晃さんと仲が良くてハードロックを昔から聴いていますし、奥田民生さんのようなユルい感じとか、他にもフュージョンなど、いろいろなジャンルを取り入れて和義さんの音楽ができているんだと思いますね」
 
そんな斉藤の最新ライブツアーの模様が8月27(日)にWOWOWプラスで放送される。

「やっぱりライブは流れも大事だと思うんです。最初から盛り上がりはすごいんですが、ラストに向けてそれがどんどん上がっていくのが見てもらうと分かると思います。新しいアルバム『PINEAPPLE』を携えてのツアーで、アルバム収録曲を中心に代表曲を盛り込んだ内容になっているので、この放送を見る前にぜひ新しいアルバムの曲も聴いてもらうとより楽しめるんじゃないかと思います」

やまぐち・ひろお●長崎県出身。1996年より、ベーシストとしてさまざまなアーティストのライブサポート、及びレコーディング等に参加。現在は斉藤和義のサポートメンバーとしてツアーに帯同中。

取材・文=田中隆信

放送情報

斉藤和義 LIVE TOUR 2023“PINEAPPLE EXPRESS”~明日大好きなロックンロールバンドがこの街にやってくるんだ~

放送日時: 2023年8月27日(日)21:00~

チャンネル:WOWOWプラス 映画・ドラマ・スポーツ・音楽

斉藤和義 30th SPECIAL

放送日時: 2023年8月24日(木)23:00~
チャンネル:スペースシャワーTV


※放送スケジュールは変更になる場合がございます