新しい学校のリーダーズらアーティストたちの強烈な個性が爆発！「自分らしさ」を表現した「MTV PRIDE LIVE」

2023.7.3(月)

6月の「プライド月間」に合わせ、多様性を謳歌するカラフルなライブイベント「MTV PRIDE LIVE 2023」が6月18日に東京・豊洲PITで開催された。このイベントに、固定概念にとらわれず、自分らしさを自由に表現する新世代アーティストたちが集結。ジャンルの枠を飛び越えた共演を果たした。

■トップバッターとして盛り上げた人気クリエイティブ集団・bala

オープニングアクトを飾ったのは、歌手やクリエイターで構成される4人組クリエイティブ集団・bala。90年代のダンスチューンを彷彿とさせるアッパーな楽曲「barla」「What's Style」「Heavenly」の3曲を立て続けに披露し、ステージを縦横無尽に行き来しながらのアグレッシブなパフォーマンスでイベントを勢いづけた。

メインアクトに入る前に全体MCを務めるNovel Coreが壇上に登場。誰もが自分らしく表現できる社会を目指す取り組みとして、ジェンダー平等や多様性を促進するというイベントのテーマについて「自分にとって他人に対して譲れないものがあるのと同じように、他の人にも譲れないものがある。だからそれを互いに受け入れていこうよってことです」と自分の言葉で噛み砕きながらコメント。そして「今日は恥とか捨てて、全アーティストを応援してください！」と盛り上げた。

■急遽セトリを変更して自分たちの色を押し出したBREIMEN

メインアクトの1番手に登場したのは、5人組オルタナティブファンクバンドのBREIMEN。「もうはじめていい？」とボソッとつぶやき演奏を開始すると、サウンドが壮大に展開していく「MUSICA」や最新曲「yonaki」など、自由な発想力とそれを形にする高い演奏力を生かした唯一無二の音楽を奏でていく。

MCで自分たちのライブを初めて見る人が多いことが判明すると「俺らの集客力のなさがバレちゃう」と自虐で笑いを誘いつつも、自分たちの音楽を知ってもらいたいと予定していたセットリストを急遽変更。BREIMENサウンドの色の一つであるジョージ林のサックスソロを長尺で演奏し、独特の世界観で会場を虜にした。

■実力と個性が融合した新しい学校のリーダーズのパフォーマンス

学校のチャイム音と共に登場したのは、世界的な注目を集めている4人組ダンスボーカルユニットの新しい学校のリーダーズ。1曲目にアッパーチューン「青春を切り裂く波動」では、SUZUKAのパワフルなボーカルに加え、オタ芸やヘドバンなどハイテンションなパフォーマンスで圧倒。続く「最終人類」でもSUZUKAを他の3人が持ち上げるリフトや跳び箱の動きを織り交ぜた個性的なダンスで一気に自分たちの空気を作り出していく。

さらに「AG!SUSAN」ではメンバー4人が客席に降りてファンとハイタッチ。「Pineapple Kryptonite SP mix」では黒の学ランを纏い、ハイテンポのEDMサウンドの中、怒涛のダンスブレイクでキレキレのムーブを見せた。

MCでは「4人の脱ぐ姿、見・た・い？じゃあ脱いじゃおうかしら〜」と艶かしくもどこかコミカルな小芝居を挟みながらセーラー服姿に戻ると、そのまま大ヒット曲「オトナブルー」を披露。SUZUKAの喘ぎやMIZYUのツインテールを振り回すダンスなど随所で大歓声が上がり、人気の高さを感じさせた。

ラストの「迷えば尊し」でもメッセージが書き込まれた上履きを客席に投げてプレゼントするなど、はみ出しまくりの個性を存分に発揮した4人。最後は「休め、気をつけ、礼、ありがとうございました」と下校の合図をし、拍手と笑いも巻き起こる中、大盛況のステージを後にした。

■髭男のカバーも披露！Novel Coreが紡いだ誠実な言葉とメッセージ

トリのNovel CoreはTHE WILL RABBITSと共に登場し、バンドスタイルでパフォーマンス。ステージを自由に動き回りながら「WAGAMAMA MONDAIJI」を歌うフルスロットルなパフォーマンスを見せると、新曲の「BYE BYE」や人気曲「独創ファンタジスタ」、「豊洲PITこんなもんじゃないだろ？」と客席のジャンプを促した「BABEL」など、巧みなライブで会場に熱狂の渦を作りあげていく。

この日のライブについて「素晴らしいアーティストの中で、大トリを務めることができうれしい。好きな音楽や好きなことは、人それぞれだけど、それが少しでも重なった場が今回のLIVEなんだと思う。来てくれたすべての人がありのままの人生を歩んでいけるように祈っています」と言葉を紡ぎ、誠実な人柄を覗かせた。

自分でいることの大切さを歌った「Be You」や客席に降りてファンとの交流を楽しんだ「SOBER ROCK」などメロディアスなフロウのキャッチーなラップを披露した一方、Official髭男dismの「異端なスター」をカバーし、甘い歌声を響かせる特別なパフォーマンスも。ラッパーの型にはまらない多彩な一面も感じられるステージだった。

普段なかなかステージを共にすることがないような面々が集った「MTV PRIDE LIVE 2023」。各々の個性が存分に発揮されたステージからは、自分らしくいることの大切さを訴えるアーティストたちの熱い想いが感じられた。

文＝HOMINIS編集部

【セットリスト】
＜bala＞
barla
What's Style
Heavenly

＜BREIMEN＞
MUSICA
あんたがたどこさ
苦楽ララ
色眼鏡(マックミラー)
yonaki
チャプター

＜新しい学校のリーダーズ＞
青春を切り裂く波動
最終人類
WOO!GO!
AG!SUSAN
Pineapple Kryptonite SP mix
透明ボーイ
オトナブルー
NAINAINAI
迷えば尊し

＜Novel Core & THE WILL RABBITS＞
WAGAMAMA MONDAIJI
BYE BYE
独創ファンタジスタ
BABEL
A GREAT FOOL
異端なスター(Official髭男dismカバー)
Be You
SOBER ROCK
HAPPY TEARS
THANKS, ALL MY TEARS

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