内田有紀がクールな麻酔科医を好演した「ドクターY~外科医・加地秀樹~」
2023.7.3(月)
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大ヒットドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」で主演の米倉涼子演じる大門未知子のバディ的な存在でもある麻酔科医・城之内博美を好演する内田有紀。そのスピンオフドラマとして2021年に放送され、内田も特別出演した最新作が「ドクターY~外科医・加地秀樹~(2021)」だ。
大門のライバルで、"腹腔鏡の魔術師"と形容された人気キャラクター・加地秀樹(勝村政信)を主人公にした同シリーズは配信ドラマとして2016年にスタートし、第6弾まで制作された人気作。彼が"ドクターY"と呼ばれるようになった由来は、スーパードクターの名をほしいままにしていた加地が、茨城県にある帝都医科大学付属病院 大洗第8分院に転勤となったことから始まる。
噂の"ドクターX"、大門が転勤してくると思っていた大洗第8分院の医師や助手たちに失望されるものの、2件の難しいオペを成功させたことから"ドクターX"ならぬ"ドクターY"と呼ばれるようになるのだった。
内田がスピンオフに出演したのは第5弾からで、当時、「いつか城之内先生は呼んでもらえるのかな」と思っていたという。加地が自らの老いと格闘する第6弾でも、内田はその冷静さと潔さが際立つ演技を見せてくれる。
■すっかり自信を失くした加地を城之内が厳しい言葉でバッサリ

(C)テレビ朝日
最新作となる第6弾の舞台は、帝都医科大学付属病院 横浜分院。「群れを好み、金を愛し、腹腔鏡のスキルと要領の良さだけが武器」のナルシストで自信満々だった加地も老眼になり、腰痛に悩む。そんな中、オペの最中にミスをしてしまったことから、自分の老いを痛感して医師としての自信を喪失気味。院長からも「現役を引退して、離島で病院長にならないか」と打診され、すっかりしょぼくれている。
城之内からも「最近の先生のオペはハラハラする」と言われ、加地がつい愚痴をこぼすと、城之内は「スパッと辞めちゃえば?」とバッサリ。そのエッジの効いた切り返しに加地が「デーモン(=大門のニックネーム)が乗り移ったみたいだ...」と言うくだりは「ドクターX~外科医・大門未知子~」を見ていた人はツボに入るシーンだ。
そんな中、ひょんなことで知り合った若きIT企業家で資産家の六車(満島真之介)が加地の目の前で倒れ、自身の患者になったことで物語は展開。加地は老いに鞭打つような出来事に次々と見舞われることになる。
■2人の医師の背中を押す内田の毅然とした演技が頼もしい
余命半年と宣告された六車は「死ぬ前にやりたいことがある」と病院を抜け出して、加地をスカイダイビングに付き合わせるなど、さんざん振り回す。若くして名声とお金を手にした六車だが、誰にも明かしていない過去があり、だからこその行動だった。
そしてその道中で加地が再会したのが、「ドクターX」でおなじみの外科医・海老名(遠藤憲一)。病院をクビになった後、ホームレスのための無料診療所で働いていた海老名のことを病院に連れ戻し、六車らの生体臓器同時移植に臨む場面は、本作のクライマックスだ。
久しぶりのオペに尻込みする海老名に「医者しかできないんでしょ。腹括りなさいよ」と喝を入れ、難しいオペのリスクを回避する方法を提案する城之内は、さすが大門のバディ。加地と海老名のオペに麻酔科医として幾度も立ち会ってきた経験値がものを言う城之内の存在は頼もしく、厳しさの中に優しさが垣間見える成長をも見せてくれる。
衰えと格闘するスーパードクター・加地は起死回生なるか?期待を裏切らないエンディングまで見逃せない。
文=山本弘子
放送情報
ドクターY~外科医・加地秀樹~(2021)
放送日時:2023年7月6日(木)11:00~
チャンネル:テレ朝チャンネル1
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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