乃木坂46・久保史緒里がホスト狂いのキャバクラ嬢役への意気込みを語る「久保史緒里という人間像をどんどん壊していきたい」
2023.6.29(木)
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乃木坂46・久保史緒里が、6月30日(金)公開の映画「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」でホスト狂いのキャバクラ嬢役として出演する。
同作品は、内田英治監督と片山慎三監督という二人の異才監督がタッグを組み、伊藤沙莉を主演に迎えた奇想天外な探偵エンターテインメント。東京・新宿の歌舞伎町を舞台に、新宿ゴールデン街にある小さなバー「カールモール」のカウンターに立ちながら探偵業も行う・マリコ(伊藤)の活動を軸に、両監督が6つのエピソードを分業し、1本の映画として創り上げた意欲作。久保は、ホストの星矢(高野洸)に恋するキャバクラ嬢・絢香を演じる。
「カールモール」の常連客の絢香は売上ナンバーワンを目指す星矢の夢をかなえようと、街中で見かけた500万円の懸賞金が懸けられた連続殺人鬼・南部(松浦祐也)の捜索をマリコに依頼する。多忙を理由にマリコに断られた絢香は、その日以来、「カールモール」に訪れなくなる、というストーリー。
今回、久保にインタビューを行い、出演を聞いた時の心境や役作り、演じる上で意識したことに加え、役との共通点や最近ハマっていることなどを語ってもらった。
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――出演を聞いた時の心境は?
「ホスト狂いのキャバクラ嬢という役だと聞いて、すごくびっくりしました。自分にそういう役が来ると思っていなかったですし(笑)。また、監督お二人の名前を聞いて、一緒にできる嬉しさと共に『挑戦尽くしだな』という気持ちでした。そんな中で、(ホストにハマるキャバクラ嬢は)自分の知らない世界だったので『すごく怖いな』という思いはありましたが、自分と離れた役を演じられるというのはすごく光栄なことなので、嬉しい気持ちが強かったです」
――自分と離れた役を演じることで、ファンの皆さんには見せたことのない顔を見せることになる点についてどう感じてらっしゃいますか?
「これまでの7年間の活動を通して皆さんの中に出来上がった久保史緒里という人間像をどんどん壊していきたいと思っていて!『まだこんな一面があった』みたいなことはラジオを通して見せてきたのですが、役者として皆さんの知らない見たことのない私を見せられるっていうのは光栄なことであり、ものすごく嬉しいです」
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――役作りはどのようにされたのですか?
「絢香は歌舞伎町に憧れて来たという存在なので、バーの常連客の中では"歌舞伎町にものすごく染まり切った人間"というわけではなく、純粋さみたいなものもある気がしたので、その純粋さを守りながら演じようと思いました。ただ、なにしろ歌舞伎町に行ったことがなかったので、このお話をいただいてからマネージャーさん2人を両脇に、一緒に歌舞伎町を歩いてみるっていうのをやりました。本当にいろんな方がいて、すれ違う人全員に対して『どういう経緯で歌舞伎町に集まっているんだろう』とすごく興味が沸きました」
――演じる上で意識したことは?
「内田監督が『作らなくていい。その場で感じたものだけでいい』と言ってくださっていたので、あえて自分の中でプランを持たないように挑みました。でも、絢香って孤独でいろんな寂しさもあったと思うから、『憧れて来た歌舞伎町で現実の厳しさを知ったのだろうな』とか『純粋さゆえに空回って人生の歯車がうまく回らず悪い方向に転がっていってしまったのは、他人に弱音を吐けない不器用な性格だからなのかな』という感じで、できるだけ想像を膨らませて臨みました」
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――絢香との共通点はありましたか?
「自分と離れているようで、実は共通点もすごくあるなと。絢香はすごく強がりで、助けてほしい場面でも『助けて』って言えないところが彼女の強さでもあり弱さでもあるなと思っていて、私もあまり自分からSOSを出せないタイプなので、そこは『似てるな...』ってちょっと辛くなりました(笑)」
――ホストにハマっている絢香ですが、ご自身の最近ハマっていることは?
「最近すごく小さめの盆栽をお家にお迎えして、今一緒に暮らしています。毎朝、起きて(盆栽の)状態確認をするのが日課になっています」
――寂しがり屋な絢香ですが、乃木坂46の中で寂しがり屋なメンバーは?
「田村真佑ちゃんです。例えば、ラジオで他のメンバーとご飯に行ったことを話すと、それをなぜか知っていて『誰々とご飯行ったんでしょ?なんで私とは行ってくれないの?』って言ってきたり、常に誰かと一緒にいたい子で、誘っても断られたことがないんですよ。すごく寂しがり屋なぶん、『なんで私も呼んでくれなかったの?』って嫉妬もすごいんですけど(笑)」
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――久保さんの「生涯で一番○○な日」を教えてください。
「野球の話で恐縮なんですけど...(笑)。『生涯で一番熱くなった日』なのですが、最近だとWBCの侍JAPANの世界一は久保史緒里人生の中ですごく大きい瞬間だったなと思いますし、あとは2013年の楽天が日本一になった瞬間ですね。そういう自分が熱を持って応援していたチームが目標を成し遂げた時の夢がかなう瞬間は、もう涙が止まらなかったです。自分のことだと、嬉しさもある中でどこか不安な感情もまとわりつくんですけど、自分が応援しているものは手放しで喜べるので」
――バーの常連の絢香ですが、ご自身はお酒を飲まれますか?
「飲みますよ。ドラマがクランクアップした日とか、『頑張ったな』って思う日に。家で一人で飲むことが多いですね。日本酒が好きでよく飲んでいて、家族が東北出身ということもあって美味しいお酒をよく知っているので、それを教えてもらったり。実家に帰った時は、絶対家族みんなで飲んでいます。最近だと、ギョーザにビール!ギョーザ食べながらビールを飲んで、野球を観るというのがすごく幸せで...。次の日がお休みで、18時から試合をフルで観られる日は、ギョーザを仕込むところから始めて...っていうのが一番幸せな時間の過ごし方です」
――最後に映画を観賞される方、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
「この作品は歌舞伎町ならでは人の交流が描かれています。その中の一人として、歌舞伎町を夢見て来た絢香が歌舞伎町でどう生きるかを見届けてください!」
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文=原田健 撮影=中川容邦
衣装=ワンピース(ジル スチュアート)
スタイリスト=林かよ
ヘアメイク=森柳伊知(もり りゅういち)
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