チ・チャンウクの激変ぶりが当時話題に!好感度をかなぐり捨て、ドロドロとした醜い内面をさらけ出したチュ・ジフンとの共演シーン
2023.6.28(水)
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今年7月5日(水)に36歳の誕生日を迎えるチ・チャンウク。多彩なジャンルの作品で全く違う印象を残してきた彼だが、2023年下半期に配信を予定している最新クライムアクション「The Worst of Evil」では、麻薬組織を追う潜入捜査官を演じ、緊迫感溢れる表情を見せている。
そんなチャンウクにとって最初のターニングポイントとなったドラマといえば、ホームドラマの名作「笑ってトンへ」(2010年)だ。この作品で母親思いの好青年を演じ国民的スターへの階段を駆け上ると、その2年後に出演した「蒼のピアニスト」(2012年)では大胆にイメチェン。打って変わって欲深いダークなキャラクターを体現し、ファンを驚かせた。
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(C)JIDAM
「蒼のピアニスト」は、音楽一家に生まれた異母兄弟の葛藤に焦点を当て、その波乱万丈な人生を描き出したラブロマンス。当時アイドル的な人気を誇ったチュ・ジフンとチ・チャンウクの競演が高い注目を集めた同作で、ジフンは小学生の時に大企業プソン楽器の会長の長男として引き取られた青年ジホ、チャンウクはプソン楽器の一人息子でありピアノの秀才として育てられてきたイナを演じた。
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十分なピアノ教育を受けていないにも関わらず、音楽的な才能に恵まれたジホは、絶対音感の持ち主。それがきっかけで実父であるプソン楽器の会長に認められ、やがて後継者候補にも名を連ねるようになる。一方、父親の愛を独占したいイナは、劣等感に苛まれ、自分にないものを持っているジホを拒絶。ねじれた兄弟関係が、2人の成長後にまで深い影を落としていく。
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誠実で心優しい主人公・ジホを演じたジフンは、当時「宮(クン) -Love in Palace-」(2006年)や「魔王」(2007年)で高い人気を誇っていたスター俳優。ストーリーが進み、守りたいものができたジホが、爽やかな好青年というだけではない別の顔を覗かせていく展開にも引き込まれる。
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一方のチャンウクは、母親が異なる兄・ジホへの嫉妬に苦しむ複雑な胸中を体現。ピアニストとして非凡な才能を持つジホに劣等感を募らせ、さらに初恋の少女・ダミ(チン・セヨン)が抱くジホへの恋心に気づいたイナは、兄に対する憎しみを一層激しく燃え上がらせていく。
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実の母に「まだ僕に期待しているの?立派な"長男"がいるのに」と皮肉をぶつけ、「母さんのためにも態度を改めて生きろ」とジホに注意されると、「苦労知らずの天才に俺の気持ちが分かるか!」と強い言葉で反発する。チャンウクが、全てにおいてジホに及ばないイナの苦しみと悔しさ、ドロドロとした人間の醜い内面をさらけ出し、俳優としての新境地を開いている。
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ジホとイナの溝をさらに深めるきっかけとなるダミとの三角関係も、ドラマの大きな見どころ。その後に「オクニョ 運命の女(ひと)」(2016年)で大ブレイクすることになるチン・セヨンがダミを演じているのだが、当時はまだ18歳。どこか少女らしさを残した彼女が、一回り年の離れたジフンと見せる初々しいキスシーンも魅力的だ。
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劇中では憎しみの感情を露わにするチャンウクも、ジフンとのピアノ連弾シーンでは2人の美しさが響き合い、見とれるほどの尊さを醸し出している。実年齢で5歳年上のジフンにはこの共演以降も交流を深めているようで、2020年にジフンが出演したドラマ「ハイエナ」の撮影現場にコーヒーカーを差し入れたことも。その事実をジフンがSNSにアップし、当時、互いにリスペクトし合う2人の関係性が大きな話題になった。
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好感度をかなぐり捨てて挑んだ「蒼のピアニスト」で、ヒリついた"孤独な弟"キャラを演じきって高い評価を得たチャンウク。その後の活躍ぶりは周知の通りだが、そんな俳優としての変幻自在ぶりとプライベートでの"愛されキャラ"とのギャップも、彼の人間的魅力の一つといえそうだ。
文=酒寄美智子
放送情報
蒼のピアニスト
放送日時:2023年7月6日(木)7:00~
※毎週(月)~(金)7:00~
※7月17日(月)は放送なし
チャンネル:ホームドラマチャンネル 韓流・時代劇・国内ドラマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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