来日ソロイベントに注目が集まるロウン(SF9)、女心を揺さぶる「年下男子」の緩急溢れるアプローチ

2023.5.30(火)

6月に自身2度目となる来日ソロイベント「ROWOON MINI-LIVE FANMEETING TOUR IN JAPAN 2023 - MAN & BOY -」の開催を控えるロウン(SF9)。平均身長180cm超とビジュアル抜群のメンバーが揃うSF9の中でもひと際高い189cmの長身で、アーティストとしてはもちろんMCや俳優といったソロ活動でもその存在感を発揮。初主演を飾った「偶然見つけたハル」(2019年)や初の時代劇「恋慕」(2021年)など、出演ドラマの評判も上々だ。

中でも"俳優ドル"としての人気を決定づけたのが、主演ドラマ「先輩、その口紅塗らないで」(2021年)。コスメ会社を舞台に、従順な後輩男子・ヒョンスン(ロウン)と先輩のバリキャリ女子・ソンア(ウォン・ジナ)が繰り広げるラブロマンスだ。

「偶然見つけたハル」ではピュアな青年を演じ、彫刻のように美しい顔面と繊細な演技でファンを釘付けにしたロウン。6月1日(木)よりTBSチャンネル1にて放送される「先輩、その口紅塗らないで」では、片想い中の先輩を守りたい一心で強引なアプローチを仕掛ける後輩の"真っ直ぐな恋情"をチャーミングに好演している。

第1話の冒頭のヒョンスンは、想いを寄せている先輩ソンアのもとで生き生きと仕事に励む"かわいい年下男子"。いつもニコニコ笑顔を絶やさず、先輩を立てながらも仕事はバッチリ。一方、恋には奥手で、自分の誕生日にソンアを誘うなどできるわけもなく、ソンアを交えたマーケティングチーム全員で食事会をしてもらうのが精一杯。ソンアが真っ赤な口紅を引く姿をこっそり盗み見して心をときめかせるピュアな若者だ。

ところが時には強引な素顔がチラリ。第1話でも、ソンアと一緒に他社製品の売り場で偵察していて販売員に声を掛けられると急に「どう？この口紅にする？」と、先輩のソンアにも突然タメ口彼氏モードに。従順な年下男子から一転、堂々とした仮想彼氏っぷりでギャップの魅力を覗かせる。

そんなある日、ヒョンスンはソンアが上司のジェシン(イ・ヒョヌク)と秘密の社内恋愛をしていること、さらにジェシンが別の女性とも付き合っていて結婚する予定であることを知ってしまう。失恋のショックを受けながらも、ヒョンスンは不誠実なジェシンからソンアを奪い取ることを決心。彼女の唇にそっと触れ、ジェシンのために塗られた真っ赤な口紅をぬぐいながら口にした「先輩、その口紅塗らないで」の一言が、恋の戦闘開始の合図だ。

恋の戦闘モードに入ったヒョンスンは序盤とはガラリと変わり、強引すぎるほどの態度で積極的にソンアを口説いていく。二股をかけていたジェシンに敵意むき出しの視線を向ける一方で、ソンアに対してはどんなに拒絶されてもひるまず想いを真っすぐにぶつけ続ける。射貫くような強い眼差しに、ソンアを守りたいという揺るぎない想いが滲む。

甘いマスクでロマンチックなシチュエーションが似合うロウンがこの作品では一転、憧れの先輩を奪い取ろうとする若者を荒々しいまでの男らしさで演じている。恋敵のジェシンに向かって、「俺の女だ。帰れ」と言い放ち、さながらボディーガードのようにソンアの盾になって守る姿からは、"可愛い後輩"の気配は消え去り、頼もしい恋人の顔に...。そうかと思えば、大きな体を折り曲げて全身でソンアに甘えてみたりと、緩急のあるアプローチが複雑な女心を揺さぶるのだ。

この作品の半年後に放送された主演時代劇「恋慕」では、「2021 KBS演技大賞」で新人演技賞＆人気賞をＷ受賞するなど、演技にも人気にもますます磨きがかかっているロウン。アーティストとしてはもちろん、俳優として今後どのようなキャリアを歩んでいくのか。今後の活躍がますます期待できそうだ。

文＝酒寄美智子

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