TIM・レッド吉田、ジャイアンツファンになった経緯を告白「王貞治選手に魅せられて」

2023.5.14(日)

日本生命セ・パ交流戦2023の開幕を月末に控え、チームを鼓舞するためにファンの応援もひと際熱くなっているプロ野球。スカパー！では、「スカパー！プロ野球12球団応援プロジェクト」の各チームの応援団長たちによる応援も力が入っている。

今回は、読売ジャイアンツの応援団長を務めるTIM・レッド吉田にインタビューを行い、ファンになったきっかけやチームの魅力について語ってもらった。

――ジャイアンツファンになったきっかけは？

「実は、ジャイアンツを好きになろうと思って好きになったわけじゃないんですよ。というのも、京都出身なので親父は熱狂的な阪神ファンだったんです。そんな中で、阪神の試合はKBS京都で放送されていたのですが、それと並行してジャイアンツの試合が読売テレビでずっとやっていて、その時に王(貞治)さんを見たんです。『打ってほしいな』と思うところでホームランを打ってくれる王さんに魅せられて、それから野球が好きになって、野球を始めたという感じなので、王さんを好きになって、そこから周りの選手だったりジャイアンツというチームが好きになっていきました」

――チームのどんなところに魅力を感じていますか？

「小さい頃から刷り込まれている『ジャイアンツは紳士たれ』とか『ジャイアンツは強くないといけない』というイズムがずっと僕の中に生き続けているので、12球団なんですけど、11球団と1球団みたいな感覚なんですよね。だから、他と比べた"いいところ"とはちょっと違うかもしれないですけど、ファンのプレッシャーとかマスコミのプレッシャーが一番ある中で、結果を残しているというところかな。紳士という部分を持ちながら、球界の盟主であり続けているジャイアンツを、ファンとしては誇りに思っていますし、そうじゃなくなったらファンじゃなくなってしまうかもしれない。一番球界を背負っているという責任感の下、やっているというところがカッコいいんですよね」

――ファームの注目選手は？

「ドラフト1位の浅野(翔吾)選手はやはり気になりますね。スイングが全然違うらしいんですよ！だから、2、3年しっかり鍛えて、頑張ってもらいたいなって思っています。あと、ピッチャー陣でいうと、大勢投手がドラフト1位で入った時のドラフト2位の山田龍聖投手は個人的にすごく買っているんですよね。キャンプの時も何回か紅白戦に出ていましたけど、バッターは(球の出どころが)本当に見えづらいと思う。だから、安定すれば10勝以上はできる力があると思います」

――ファームの魅力は？

「いい意味で泥臭く野球をやっているところですね。やっぱりプロですから、1軍に上がらないことにはお金儲けできないですし。しかも、ファームのままだと結局は首を切られてしまうわけですから、そこでのもがき方というのは本当に人間臭いですし、ファームの選手ほど応援したくなりますね。一生懸命なプレーや一つの練習に対する取り組み方などが違いますし。基本、1軍で活躍している人も、1軍に登録されている人も、2軍の人も、能力的にはそんなに差はないと思うんです。そんな中での違いというのは、最終的に何かをつかむか、つかまないかというだけだと思うので、そのきっかけを探しながらもがく姿というのは、僕自身も泥臭く生きてきた人間なので、すごく共感するところがあります」

――本拠地の東京ドームの楽しみ方は？

「あまり行ったことのない方には、球場一周するのも楽しみの一つになると思います。外野の柱には永久欠番のユニフォーム型のオブジェが飾ってあるので、『これ、金田(正一)さんだ。王さんだ。長嶋(茂雄)さんだ。4番...誰だ？黒沢(俊夫)さん？』とか言いながら(笑)」

――最後に応援団長としてメッセージをお願いします！

「今シーズンのスローガンが『奪回』ということで、ありがたいことに駒がそろいました！ソフトバンクからマッチ(松田宣浩選手)が来てくれて、楽天からオコエ(瑠偉)選手、広島から長野(久義)選手が来てくれました。駒、そろってます。巨人しか勝たないでしょう！」

文＝原田健

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