テヨンの卓越したダンスにマークのラップ！「イリチルサウンド」全開の「Ay-Yo」に見るNCT 127の実力

2023.2.11(土)

2023年1月、全世界17都市を巡り70万人を動員した大規模なワールドツアーが幕を閉じたNCT 127。その最終公演を終えた直後の30日には、4thアルバム「2 Baddies」に3曲を新たに加えたリパッケージ盤「Ay-Yo」をリリースし、息つく間もない怒涛のカムバックが話題を呼んでいる。

国内外の様々なチャートで1位を獲得している「Ay-Yo」は、多くの楽曲でタッグを組んできたヒットメーカー、KENZIEが作詞作曲を担当しており、これまで同様にヒップホップ路線を貫いている。2月3日に韓国KBSで放送された"ミューバン"こと「ミュージックバンク ＃1150」でも、NCT 127の魅力に溢れた迫力のステージを繰り広げた。

■ヒップホップ路線を貫くNCT 127ならではの中毒性の高いステージ

この日のミューバンでは、アルバムの同名タイトル曲「Ay-Yo」と「DJ」の2曲を披露し、異なるテイストの魅力をアピールしたNCT 127。赤と黒を基調としたストリートライクな衣装で登場した「Ay-Yo」では、どこか野性的な印象を受けるヒップホップテイスト強めのトラックから、徐々に壮大なサビへと向かっていく中毒性のある"イリチルサウンド"を展開。彼らの真骨頂と呼ぶべき圧巻のパフォーマンスを披露した。

リーダーのTAEYONG(テヨン)が、ダイナミックでありながら細かいステップを踏む華麗な足さばきで、振付師のRIEHATAが手がけたダンスで輝きを放ったかと思えば、TAEIL(テイル)やDOYOUNG(ドヨン)はパワフルなハイトーンボーカルを響かせ、さらにMARK(マーク)はグルーヴィーなラップで畳み掛ける。ワールドツアーでの疲れも感じさせず、世界を沸かせた全方位的な実力を証明。目まぐるしく変わるフォーメーションも完璧な仕上がりで、アグレッシブな中にも、随所で色っぽさが顔を出すパフォーマンスは圧巻だった。

一方、TAEYONGとMARKがラップメイキングに参加した「DJ」は、ファンキーなベースに流暢なジャズ風ピアノが乗った軽快なサウンドが特徴的な1曲。「Ay-Yo」とは一転、ベージュ＆グレーのトーンで統一された衣装で現れた9人は、DJのスクラッチの仕草を真似た振り付けなど、肩の力が抜けた自然体な表情でパフォーマンスし、時折笑顔も浮かべながらポップな曲の世界観を表現。テイストが全く異なる「Ay-Yo」のステージと見比べることで、改めてNCT 127の多彩な実力を見せつけられた思いだった。

また、NCT 127のメンバーたちは俳優のイ・チェミンがMCを務めるインタビューコーナーにも登場すると、「Ay-Yo」にちなんでAとYの文字を模したダンスのポイントを解説。タイトルの頭文字を取った"あいうえお作文"も披露し、楽曲の魅力を存分にアピールしていた。

■MIMI(OH MY GIRL)がスペシャルMCに登場！LE SSERAFIMの"マンネ"が起用された新MCも話題に

イ・チェミンの相棒でもある「ミュージックバンク」の女性MCは、前任のウォニョン(IVE)の卒業後、2週連続でNewJeansのMINJI(ミンジ)がスペシャルMCを担当してきたが、この日のMCはOH MY GIRLのMIMI(ミミ)が抜擢。登場するや否や、代表曲の「Dolphin」をノリノリで踊るなど快活なキャラクターを生かし、堂々として如才のないトークを展開。自然と笑顔が引き出されたチェミンとも息の合ったコンビぶりを見せていた。

なお、待望の新MCには、2月10日に韓国で放送された「ミュージックバンク ＃1151」から、LE SSERAFIMのマンネである16歳のEUNCHAE(ウンチェ)が担当。メンバーのYUNJIN(ユンジン)が「私たちの"マンチェ(マンネ＋ウンチェ)"が『ミュージックバンク』のM(an)C(hae)になりました。たくさんの応援お願いします」と祝福のコメントを寄せたことも話題に。イ・チェミンと共にどのようなMCぶりを見せてくれるのか、楽しみなところだ。

■ビルボードを席巻！TOMORROW X TOGETHERが韓服姿でアンコール

また、「The Name Chapter: Temptation」が「ビルボード200(米アルバムチャート)」で自身初の首位に輝くなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いのTOMORROW X TOGETHERは、先週と同じくこの日もタイトル曲の「Sugar Rush Ride」と「Devil by the Window」の2曲をパフォーマンス。儚げな表情を浮かべながらのしなやかなダンス、息遣いまで聴こえてくるような甘い歌声など、楽曲のファンタジックな世界観を繊細に表現した芸術的なステージを展開した。

世界的な反響ぶりを追い風に、この日のランキングでは、NewJeansの「OMG」を抑えて「Sugar Rush Ride」が首位を奪取。韓国の伝統芸能であるパンソリの"春香歌(チュニャンガ)"が取り入れられた同曲にちなみ、恒例のアンコールでは、淡いカラーの韓服をまとうというレアな姿も飛び出した。

文＝HOMINIS編集部

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