「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」の好青年とは豹変!カン・テオが実力の片鱗を示した「ノクドゥ伝」の見せ場
2023.4.8(土)
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俳優デビューから約10年――現在は兵役に就いているカン・テオだが、その直前に出演した「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」(2022年)のイ・ジュノ役で、彼の魅力にハマったという人は多いだろう。
俳優業を基盤とした5人組アイドルグループ・5urprise(サプライズ)出身としても知られ、イム・シワン主演の「それでも僕らは走り続ける」(2020年)やソ・イングク主演の「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた」(2021年)といった人気ドラマに相次いで出演。カン・テオの活躍ぶりは近年特に目覚ましいが、その転機になった作品と言えば「ノクドゥ伝~花に降る月明り~」(2019年)と言えるのではないだろうか。
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(C)KBS
とはいえ、「ノクドゥ伝~花に降る月明り~」と聞いて真っ先に頭に浮かぶのは、今作で大ブレイクしたチャン・ドンユンと"時代劇の女神"と称されるキム・ソヒョンのカップリングだ。
特に、ドンユンは初の時代劇にして"女装男子"に挑み、"女性以上に美しい"と絶賛を受けたほど。刺客を追って辿り着いた男子禁制の寡婦村に潜入するべく女装し、歌も踊りも下手な小姓見習いのドンジュ(キム・ソヒョン)と出会ったことで、新たな人生を切り拓いていく。
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(C)KBS
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(C)KBS
最悪な出会いを果たした2人が、互いの秘密を共有するうちに惹かれ合っていく展開は胸キュン要素たっぷり。女同士と思い込んでいるドンジュの明け透けな言動に、動揺を隠せないノクドゥの慌てっぷりも可愛らしいし、男性とバレてからは身体を張って守り抜こうとする武闘派キャラとのギャップも好ましい。とにかく2人の間には「ただ相手を大事にしたい」というピュアな想いに溢れていて、眩いことこの上ない。2019年の「KBS演技大賞」でのベストカップル賞受賞も納得の"ケミ"を発揮している。
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(C)KBS
そんなノクドゥ&ドンジュの関係性にも深く関わり、劇中で強烈なインパクトをもたらしているのが、カン・テオが演じる貴公子・ユルムだ。
ユルムは、王族の家系にある御曹司。「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」のジュノ役をはじめ"ヒロインをやさしく見守る好青年"のイメージが強いテオだが、「ノクドゥ伝」でも前半は好青年そのもの。料理も得意で、妓楼の女性たちにキャーキャー言われながら、有り余るお金と時間を使って悠々自適な生活を楽しんでいる。
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(C)KBS
そんなユルムとドンジュ、ノクドゥが繰り広げる三角関係が、前半の大きな見どころだ。ドンジュと常に一緒にいるノクドゥが男性であることに気付かないまま、ユルムは積極的にアプローチを仕掛けていく。
高価なお菓子や美味しい料理をドンジュに振る舞ったり、無鉄砲な彼女に行動に気をもんで「心臓が止まるかと...。私の思いがわからぬのか」と心底心配そうな顔で見つめたり...。そのスマートな言動は、爽やかな"ヨセクナム(料理ができるセクシーな男性)"そのもので、ヒロインを一途に思う"当て馬"キャラ好きのドラマファンには堪らない魅力を発揮する。
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(C)KBS
その一方で、男性とバレそうになったノクドゥがユルムに対して強引にキスを仕掛けるという場面も登場する。テオにとっては、時代劇初キスシーンだったというこの場面。撮影前にしっかりリップを塗って準備したそうで、「ドンユンさんは僕をリードしてくれました。その姿を見ながら男らしさを感じました」と撮影後に明かしている。
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(C)KBS
だが、そんな好青年のユルムが中盤以降、ガラリと変貌。ノクドゥへの嫉妬と野心が抑えきれなくなり、優しい笑顔の裏に秘めていた恐るべき本性を曝け出す。前半の風流人とは全くの別人のように豹変する一連のシーンは圧巻で、テオの実力の片鱗が垣間見える最大の見せ場となっている。
このユルムにもたらされる変化と、それによってノクドゥとドンジュが巻き込まれる王宮の権力争いが激しさを増し、先の読めないドラマ展開へと一気に引きずり込まれていくのだ。
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(C)KBS
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(C)KBS
昨年の「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で爆発的に人気を高めたテオが兵役の任務を終え、除隊するのは2024年の予定。俳優として最高潮の上り調子にあった彼が、兵役によってどのような人間的成長を遂げ、カムバックするのか?少々気は早いが、その復帰作も楽しみでならない。
文=酒寄美智子
放送情報
ノクドゥ伝~花に降る月明り~
放送日時:2023年4月17日(月)22:00~
※毎週(月)(火)22:00~
チャンネル:KBS World
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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