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篠原涼子が強烈なキャラクターを演じ、大ヒットを記録したドラマ「ハケンの品格」

2023.4.3(月)

美しく、強く、それでいて愛らしい。年齢を重ねても変わらない美しさと円熟味を増した演技で、幅広い層からの支持を集めている女優・篠原涼子。

©NTV

1990年に東京パフォーマンスドールのメンバーとしてデビュー。1994年に篠原涼子 with t.komuro名義でリリースしたシングル「恋しさと せつなさと 心強さと」が、ダブルミリオンを記録する大ヒット。同年の「第36回日本レコード大賞」で優秀賞を受賞、「第45回NHK紅白歌合戦」にも出場するなどブレークを果たした。その後、歌手業と平行して行っていた女優業でも評価が高まり、2004年にドラマ「光とともに...〜自閉症児を抱えて〜」(日本テレビ)で連続ドラマ初主演、女優業へと本格シフトしていく。2018年の「第42回日本アカデミー賞」では「人魚の眠る家」で優秀主演女優賞、「北の桜守」で優秀助演女優賞をダブル受賞するなど、トップ女優としての地位を確固たるものにしていく。

2022年には、年下男性と禁断の愛に溺れる女性を体当たりで演じた主演作「金魚妻」(WOWOW)の艶やかな演技に加え、「silent」(フジテレビ系)での息子を思う母親役も話題となった篠原。幅広い役柄を見事に演じてみせる彼女だが、中でも、カッコいいデキル女役には定評がある。その代表作の一つが、2007年に放送された「ハケンの品格」(日本テレビ系)シリーズだ。

物語は篠原演じるスーパー派遣社員・大前春子が、老舗の食品会社S&Fへと派遣されてくるところからスタートする。社員の東海林(大泉洋)、里中(小泉孝太郎)による面談のシーンから、ただ者ではないオーラを放つ大前。瞬きもほとんどせずに、質問は無視。それどころか面談相手と目すら合わせようともしない、サイボーグのような彼女の異質さは注目せずにいられない。しかも、大前は残業・休日出勤一切なし、担当セクション意外の仕事はしないなど、提示する条件も異例。困惑する社員たちをよそに、「3カ月間、お時給の分はしっかり働きます」と自信たっぷりに宣言する彼女は最高にカッコいい。その言葉通り、大型自動二輪車免許から核燃料取扱主任者といった難関資格まで多数の資格を持つ大前が、さまざまな方法で会社をピンチから救っていく。

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基本は無愛想、誰にも媚びずに言いたいことを直球でぶつける大前の潔さは爽快感たっぷり。東海林を「くるくるパーマ」と呼び、毎回彼をコテンパンに論破していく2人のやりとりも見どころの1つ。一見、人間味のないスーパーウーマンに見える彼女だが、実はつらい過去も持っている。それらの経験から、あえて必要以上に人に深入りしないと決めている大前。だが、厳しいことを言いながらも裏で仲間を守ったり、サプライズでの誕生日祝いに涙ぐんだりと、実は情に厚いところも多々。知れば知るほど大前春子という人物に惹かれずにはいられない。この強烈なキャラクターをここまでに魅力的に演じられるのは、篠原しかいないだろう。

2007年版の平均視聴率は20%超え、最終回は26%を記録し大ヒットとなった本作。視聴者の多くが大前に憧れ、演じた篠原に「上司になってほしい」という声が殺到するなど、世の中を虜にした。

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13年後には2020年版も放送。変わらぬ大前のスーパー派遣っぷりは、時を経てもまぶしいままだ。

日テレプラスでは、4月6日(木)から2007年版、2020年版を連続放送。カッコ良過ぎる篠原の姿をしっかり目に焼き付けてほしい。

文=鳥取えり

放送情報

ハケンの品格
放送日時:2023年4月6日(木)14:00~
放送チャンネル:日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ
※放送スケジュールは変更になる場合があります