アン・ヒョソプ＆イ・ソンギョンが漂わせる親密な空気感！「浪漫ドクター キム・サブ」新シリーズへの高まる期待

2023.4.1(土)

メディカルドラマ「浪漫ドクター キム・サブ2」のシリーズ第3弾となる最新シーズンが、いよいよ4月28日(金)から韓国でスタートを迎える。

"神の手"を持つ天才外科医、キム・サブの下、葛藤を抱えながら切磋琢磨する若き医師や医療スタッフの成長を描く本シリーズ。第3弾で最も期待を集めている存在が、前作「浪漫ドクター キム・サブ2」から続投する外科フェロー2年目のソ・ウジン(アン・ヒョソプ)と、その同期の医師チャ・ウンジェ(イ・ソンギョン)のロマンスであることは間違いない。

「浪漫ドクター キム・サブ」は、キム・サブ(キム師匠)と呼ばれる型破りな天才外科医が率いる大学病院の寂れた分院"トルダム病院"を舞台とした群像劇。第1弾・第2弾とも最高視聴率30％に迫る驚異的な数字を叩き出した大ヒットシリーズだ。

ストーリーを引っ張るのは、お金や権力、地位にとらわれることなく患者を最優先に考え、若手の教育にも余念がないキム・サブの熱い生き様。"理想の医師"たる器の大きさ、圧倒的リーダー像をそのまま体現した名優ハン・ソッキュの存在感が、ヒットの最大の要因だ。

ヤン・セジョン(「愛の温度」)やユ・ヨンソク(「賢い医師生活」)らが活躍したシーズン1に対して、シーズン2ではアン・ヒョソプとイ・ソンギョンが新たに加入し、初々しいロマンス展開が評判を呼んだ。

正義感は人一倍強いが両親が残した借金に追われ、未来に希望が持てないウジン(アン・ヒョソプ)と、優秀な成績で医大を卒業したもののエリート一家の重圧から手術恐怖症に苦しむウンジェ(イ・ソンギョン)。2人はキム・サブという大きな存在に導かれながら、切磋琢磨すると同時に恋も育てていく。

もともと大学の同期だった2人は当初、反発し合ってばかり。例えば脳死判定された患者の臓器を殺人罪で服役中の受刑者に移植するエピソードでは、助けられる命なら迷わず助けるべきとするウンジェに対し、ウジンは患者家族の感情を考えるべきだと反対する。そんな2人が、サブの姿を見ながら少しずつ視野を広げ、外科医として成長していく。

その過程で、ウジンとウンジェの関係性も徐々に変化を見せる。ウジンの壮絶な過去を知り、なぜか分からないが胸が苦しくなるウンジェ。すると、ウジンは「すべて忘れてくれ。リセットだ」とウンジェに不意打ちでキス。予想外のウジンの行動に文字通り"リセット"され、頭が真っ白になるウンジェ。この恋人未満な2人の突然のキスシーンには、韓国での初放送時も大きな話題を呼んだ。

ストーリーが進むにつれ、ウジンが実は学生時代からウンジェを気にかけていたことも分かってくる。学生時代の回想シーンの中でもウジンの"リセット"は発動するのだが、ポーカーフェイスで素っ気ない普段のウジンとのギャップが、妙に心に残る。

フェロー2年目で医師としてもまだまだ成長過程にある彼らが、もがき苦しみながら1つ1つ"課題"をクリアする姿が胸を熱くする一方で、親友、同志、恋人...その全てが入り混じったような素敵な関係性に引き込まれること必至。決して甘ったるいラブシーンが連発されるわけではないが、張り詰めた医療の現場の中で、共に支え合う2人の絶対的な信頼感は微笑ましく、とても心地よく映る。

他にも、内気な看護師ウンタク役でブレイクしたキム・ミンジュら、レギュラーメンバーの続投も楽しいシーズン2。特にウンタクは、前作での切ない片想いを教訓にグンと男らしくなって医師・アルム(ソ・ジュヨン)との新たな恋に邁進する。ヒョソプとは「30だけど17です」(2018年)で共演した盟友ヤン・セジョンが前作に引き続き、シーズン2で特別出演を果たしているのも嬉しい限りだ。

医師のステータスより何より揺るぎない信念を持ったキム・サブのカリスマ性溢れる人柄と、それに触発され成長していく若手たちの化学反応が大きな支持を集める"キム・サブ"シリーズ。新シーズン放送を前に、4月3日(月)よりTBSチャンネル1で放送されるシーズン2でその奥深い世界観を振り返りたい。

文＝酒寄美智子

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