今田美桜の豊かな表現が福山雅治、大泉洋の名演の隣でキラリと光る!「ラストマン-全盲の捜査官-」
2025.4.29(火)

映画「東京リベンジャーズ」シリーズ(2021~2023年)や「ドクターX」シリーズ(2019~2024年)など数々の話題作に出演し、現在放送中の連続テレビ小説「あんぱん」で主演を務めている俳優・今田美桜。今田といえば、その美しいビジュアルが注目されがちだが、実はこれまでさまざまな役を演じるたびに、観る者の印象に残る演技を披露し続けている演技派なのだ。
そんな今田のインパクトある演技が見られるのが、ビッグネームの主演作に助演として出演している作品の数々。大御所が演じる主人公の活躍が描かれるストーリーの中で、キラリと光る芝居を見せてくれる。その1つがドラマ「ラストマン-全盲の捜査官-」(2023年、TBS系)だ。

同ドラマは、主演の福山雅治演じる全盲の"人たらし" FBI捜査官と、大泉洋演じる犯人逮捕のためには手段を選ばない孤高の刑事がバディを組み、難事件に挑んでいく姿を描いた新時代の痛快バディドラマ。今田は、PCを駆使して捜査を全面的にバックアップする、警視庁刑事部に新設された"捜査支援分析センター"の分析官・吾妻ゆうきを演じる。
日本の警察庁とFBIの連携強化を目的とする日米刑事共助協定の締結に伴い、期間限定の交換留学生として全盲の捜査官・皆実広見(福山)が日本にやってくる。彼はどんな難事件も最後に解決することから「ラストマン」と呼ばれていた。皆実の日本でのアテンド役を命じられた警察庁長官官房人事課 人材交流企画室 室長の警部補・護道心太朗(大泉)は、歓迎式典で「世間を賑わせている無差別連続爆破事件の犯人を逮捕してみせる」と勝手に宣言した皆実の身勝手な捜査に巻き込まれていく...。
■巧みな表現方法で役の感情を豊かに表現する今田美桜

本作の見どころといえば、皆実と心太朗のバディとしての距離感の変化や、2人の活躍の裏でうごめく警察庁の闇、毎話犯人役として出演するゲスト俳優陣。そして物語が進むにつれて明かされていく皆実が来日した本当の理由といったストーリーに加え、福山と大泉という大スター同士の芝居の掛け合いを中心に、永瀬廉、今田、吉田羊、上川隆也といった共演者たちの芝居も見応えがあり、「さすが『日曜劇場』枠!」と思わずうなってしまうほど。特に、福山の全盲の芝居や、福山と大泉の丁々発止な掛け合い、思わず涙を誘われてしまうクライマックスでの心を打つ演技など、福山と大泉の演技の素晴らしさは筆舌に尽くしがたいのだが、今田もそんな2人の名演に負けないキラリと光る演技を見せている。
今田演じる吾妻は、ある過去から、最初は誰も協力しようとしていない捜査一課の中で唯一、皆実に協力的で献身的にバックアップしていく。そしてその過去が明かされる第4話では、秘められた思いを打ち明けるべきか逡巡したり、犯人逮捕への葛藤、強い意志を持って犯罪と向き合う姿勢など、セリフ以外の表現方法で役の感情を豊かに表し、1人の女性の警察官としての成長を描き出している。視線や表情、背中、態度、雰囲気など、言葉というツールを使わずどれだけ感情を表すことができるかというのは、その度合いが大きければ大きいほど"名優"に近付いていく役者として不可欠な要素であり、しかも福山と大泉の圧巻の芝居を目の前で見せられた状態の中で披露できているというのが、"大物感"を感じさせてくれる。さらに、永瀬演じる護道泉に対する少し"ツン"な態度の演技でクスリとさせてくれるなど、小技も効かせるところも憎い。
福山と大泉の名演の中、キラリと光る今田の演技に注目すると、よりドラマの深淵に立って面白さを味わうことができるはず。"朝ドラ"女優の豊かな表現力をぜひご堪能あれ。
文=原田健
放送情報【スカパー!】
ラストマン-全盲の捜査官-
放送日時:2025年5月24日(土)13:00~[全話一挙放送]
チャンネル:TBSチャンネル2 名作ドラマ・スポーツ・アニメ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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